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2018年05月11日 11:00

従来の葬儀のイメージを一新、『ありがとう』の心で顧客と向き合う(前) 時代を紡ぐ企業110社 

(株)アートライフホールディングス(天国社グループ本社)

顧客の声をじっくり聴く

 福岡市内と春日市に5カ所の葬祭場(福岡会館、姪浜会館、伊都会館、油山会館、春日会館)を構え、葬祭および、その関連事業を展開する天国社。同社は、トップクラスの地域密着型地場葬祭業として認知されている。宗派や形式などの『カタチ』にこだわることなく遺族の意向を尊重し、葬儀の規模の大小に問わず、独自性の高いサービスを生み出し、それを提供し続けている。

 中井健雄代表は、代表就任当初より顧客との対話を重視したマネジメントを構築している。「葬儀には負のイメージが先行しておりました。一方で、人には必ず『死』が待っております。近年は、その『死』に対して1人ひとりが向き合いながら、いわゆる終活を行い、ご自身が亡くなった時のために、エンディングノートを作成するなどの活動がされています。以前は、親族からのご相談が中心でしたが、近年はご本人が終活の一環としてお越しになります。全社員には、『葬儀以外の話でコミュニケーションをつくること』の実践を徹底させています。『葬儀の話はしない。弊社の会員制度に勧誘するなど、営業しない』ことを全社員が徹底し、お話を聴くという姿勢を実践することで、お越しになられた方々に喜んでいただいております」(中井健雄代表)。「営業・勧誘しない」というスタイルにも関わらず、相談のために同社を訪問した人々の多くが、同社の会員になるという。会員入会後は、会員本人の親族に通知連絡を行う。その通知は、親族に「会員本人は天国社での葬儀を希望している」という意思表示を行い、一方でクーリングオフができるとする、一見相反するように見えるが、真に会員のためになるアクションなのだ。

 2015年から始まった同社の会員制度。現在はいずれくる葬儀のためというより、同社が主催するイベントでの会員間の交流を目的とした入会が増加している。「バスハイクや食事会などが中心の会員交流イベントを数回実施いたしました。会員同士、お互いが良い友人となり、なかには伴侶を亡くした男女の会員さま同士が、趣味などを通じてカップルに発展するケースもあるなど、とても好評です。今後も、会員の方々に心から喜んでいただける企画を実践していきます」(中井代表)と、顧客に寄り添うサービスの展開に取り組んでいる。

福岡会館の新装リニューアル

 18年4月8日、同社の福岡会館(福岡市早良区原)のリニューアル工事が完了し、新装グランドオープンした。同会館は1987年6月に竣工。築30年以上が経過し、耐震耐久性を改善する目的と同時に、これまでの葬儀場のイメージを一新した明るいオフホワイトをベースにする和洋折衷のデザインによる内外装と、これまで以上に顧客に寄り添う館内の装備を備え、スタイリッシュに生まれ変わった。当日のグランドオープン記念イベントには、約1,200名の来場者が詰めかけ、大いに賑わった。中井代表は、「これからの30年、地域の皆さまに愛される会館となるよう、全社一丸で取り組んでまいります」と抱負を述べた。

 同会館へ訪れた近隣の住民は、「とても洗練された建物で、地域が明るくなった」と感想を述べているように、葬祭の会館であると同時に、地域社会のランドマーク的な存在として、多方面での活用が期待される。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:中井 健雄
所在地:福岡市西区姪浜駅南2-20-25
設 立:1987年6月
資本金:2,000万円
TEL:092-883-4949
URL:http://www.tengokusya.co.jp

<プロフィール>
中井 健雄(なかい・たけお)
 1974年7月14日生まれ。福岡市西区出身。イギリスパングボーンカレッジ卒。メリルリンチ証券を経て2001年に天国社に入社。14年6月に代表取締役社長に就任。趣味は旅行、食べ歩き。

 
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