2024年05月01日( 水 )

急死した「紀州のドン・ファン」、遺体から多量の覚せい剤成分

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 衝撃的なニュースだ。5月24日に急逝した“紀州のドン・ファン”野崎幸助氏(77歳)の遺体から、多量の覚醒剤成分が検出されたと毎日新聞が報じた。
 和歌山県田辺市で酒類販売や金融・不動産業を営む野崎氏は、「美女4,000人に30億円を貢いだ男」として知られる女性に目がない資産家で、「いい女を抱くために金持ちを目指した」と公言してはばからない特異なキャラクターが話題を呼び、マスコミにもたびたび登場。今年2月8日には、21歳の女性と年の差55歳の結婚をしたばかりだった。

 野崎氏は亡くなった5月24日も普段通り仕事をし、夕方に帰宅した後、午後10時過ぎに寝室のソファに座った状態で息絶えているところを、夫人に発見されたという。
 マスコミ受けするキャラクターの突然の訃報も衝撃だったが、遺体から覚醒剤成分が検出されたということで、その死はにわかに事件性を帯びてきた。

 野崎氏は1941年、和歌山県田辺市生まれ。氏の著書『紀州のドン・ファン』によれば、7人きょうだいの三男として生まれた。中学卒業後、鉄屑拾いやコンドームの訪問販売を皮切りに、金融業や不動産業にも進出し、一代で財を成した。

 ここまでならよくある立志伝の1つかもしれないが、野崎氏が74歳の時のある事件をきっかけにマスコミにクローズアップされることになる。
 なんと自宅にあった合計6,000万円ほどの金品を、50歳年下の愛人に盗まれてしまい、テレビや週刊誌に大々的に取り上げられたのだ。
 さらに自宅に押し掛けたテレビの取材クルーに、ラクダのシャツに股引姿で応対する姿が全国に放送されてしまう。しかも家のなかに大金が無造作に置かれている様子も映し出されてしまった。

 視聴者に強烈なインパクトを与えた野崎氏は、週刊誌の取材に対しては、70歳を超えても美女をナンパしまくり、付き合ってくれた女性には高額なプレゼントやお小遣いを湯水のごとく与えているというエピソードを披露していた。
 最近ではその一部始終をまとめた『紀州のドン・ファン』が話題を呼び、4月には続編の『紀州のドン・ファン 野望編』も出版。さらに夕刊紙にも連載をもつなど、マスコミへの露出が増えていた。

 著書によれば、野崎氏は2度の離婚経験があるものの、子どもはいなかったという。すでに両親もなく、野崎氏の死後、巨額の遺産の行方にも注目が集まっていた。
 報道によると、和歌山県警は何者かが故意に覚醒剤を摂取させた可能性もあるとして捜査しているという。遺産相続との関連性も取りざたされることになりそうだ。

 

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