「脊振の自然に魅せられて」『コンロンソウ』崑崙草 アブラナ科
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イチリンソウやニリンソウなど渓谷沿いに咲く早春の花が一段落した頃、純白の花「コンロンソウ」が辺り一面を埋め尽くします。
植物図鑑には名前の通り「中国の崑崙山脈に雪が降り雪化粧に見立てたもの」とあります。コンロンソウの花は大根と同じアブラナ科ですので、大根の白い花に似ています。この花が辺り一面を埋め尽くすほど咲いてくれるのです。
登山者は、ただ白い花が咲いているとしか思わないようですが、もったいないと思います。私は感動してこの光景を堪能しています。マクロレンズで覗くと、美しい純白の花びらがファインダーを通して目に飛び込んできます。
春、菜の花が河原を黄色一色で埋め尽くしているのをイメージしてみてください。この時期、登山者の目的は一般的に名前が知られたニリンソウやイチリンソウを見ることで、渓谷の花を楽しむ人は極端に減っています。
樹木の花もこの時期にハイノキ、ミズキ、ゴマギ、ヤブデマリ、アサガラ、時期を少し外してカマツカ、タンナサワフタギ、エゴノキ、ネジキ、ヤマボウシなどの白い花で山は着飾っています。私は「今年は開花が早い、少し遅い」と感じながらカメラを携えての山旅をしています。登山者の皆さま、山野草や樹木の花を知ることで、山歩きはもっと楽しくなりますよ。
2018年6月27日記
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行関連キーワード
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