2024年10月15日( 火 )

脊振の自然に魅せられて

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「脊振の自然を愛する会」の代表・池田友行氏による、脊振山系の四季を伝えるエッセイ。
『脊振の自然に魅せられて』「10年ぶりの洗谷」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「10年ぶりの洗谷」(後)
 最初に渡ろうとした自然木の橋は、腐食し、苔むしていた。そこで幅5mほどの谷の上部へ回り込んで、岩場から登山道に入ることにした。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「10年ぶりの洗谷」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「10年ぶりの洗谷」(前)
 脊振山系で最も美しい渓谷が井原山(982m)―雷山(955m)の中間部にある。糸島市の井原登山口から「瑞梅寺山の家」の前の道を20分歩くと洗谷登山口に着く。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「ナツエビネに会えて」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「ナツエビネに会えて」(後)
 近年は植林された山の奥までたくさんの作業道が出来ている。それに伴い昔の登山道がなくなっている。沢を登ると森林の作業道へ出てきた。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「ナツエビネに会えて」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「ナツエビネに会えて」(前)
 ナツエビネは夏場、山間部で涼しげに咲く。その姿は凛としているが、寂しさも感じる。エビネ類は盗掘が多い植物で脊振山系では激減している。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「久しぶりの沢のぼり」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「久しぶりの沢のぼり」(後)
 滝壺から上がろうと岸辺の岩をつかむが、コケむした岩はヌルヌルして手が滑る。2、3度試みて、やっと岩の割れ目に指が入った。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「久しぶりの沢のぼり」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「久しぶりの沢のぼり」(前)
 毎年、夏は仲間と脊振での沢登りを楽しんでいた。だが高齢になり、石と石の間を飛び越えるのが容易にできなくなり、仲間からのサポートも難しくなったので、2年前に沢登りをやめていた。
地域・文化
第3回脊振サミット「未来へ残そう脊振の大自然:山と川と海と」開催記(後)
第3回脊振サミット「未来へ残そう脊振の大自然:山と川と海と」開催記(後)
 諸々の準備が終わり、脊振サミットがいよいよ開会する。最前列に座っていた筆者だが、開始時間の午後1時になってもサミットがスタートしない。筆者は調整室に入り「スタートしましょう」と声をかけた。
地域・文化
第3回脊振サミット「未来へ残そう脊振の大自然:山と川と海と」開催記(中)
第3回脊振サミット「未来へ残そう脊振の大自然:山と川と海と」開催記(中)
 脊振サミットの開催時期である6月8日(土)は、梅雨前で雨の少ない時期だと判断してこの日に決めた。開催にあたり、後輩のK会員と2人でプランを立て、早良区役所とも協議を重ねた。
地域・文化
第3回脊振サミット「未来へ残そう脊振の大自然:山と川と海と」開催記(前)
第3回脊振サミット「未来へ残そう脊振の大自然:山と川と海と」開催記(前)
 西南学院大学・西南コミュニティセンター(福岡市早良区)で、「脊振サミット」を2018年2月に第1回、19年6月に第2回を開催した。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「新緑のブナ林を歩く」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「新緑のブナ林を歩く」(後)
 ここから金山山頂までは3分の距離である。登山道には比較的大きなブナの幹がたくさん自生している。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「新緑のブナ林を歩く」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「新緑のブナ林を歩く」(前)
 ブナの自生地は北半球の温帯地域とされている。日本列島におけるブナの自生地は、北限は北海道の札幌と函館の中間地点・黒松内町、南限は九州・鹿児島県大隅半島の高隈山である。従って屋久島にはブナはない。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「花をめぐる山歩きで素敵な親子に遭遇」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「花をめぐる山歩きで素敵な親子に遭遇」(後)
 川原山のエビネを観賞した後、井原山―三瀬峠の縦走路の谷間に咲くキエビネのある場所へ足を伸ばした。お互い自生している場所は把握している。水無鍾乳洞の登山道から脊振の縦走路へ上がる。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「花をめぐる山歩きで素敵な親子に遭遇」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「花をめぐる山歩きで素敵な親子に遭遇」(前)
 5月2日は脊振山系のメインルートである椎原峠登山口―車谷―矢筈峠―唐人の舞―椎原峠―登山口戻りのコースを歩いた。設置した道標の確認をしつつ、動画で脊振のルート案内作成をするのが目的であった。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「ショウジョウバカマと落とし物」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「ショウジョウバカマと落とし物」(後)
 林道を歩くこと30分、撮影疲れと久しぶりの山歩きで、ふくらはぎの筋肉が張っていた。ふとザックの後ろに手をやったところ、アノラックがないことに気付く。どこかに落としたのである。やってしまった!
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「ショウジョウバカマと落とし物」(中)
『脊振の自然に魅せられて』「ショウジョウバカマと落とし物」(中)
 3月末、今年2度目のショウジョウバカマとの出会いを求めて、福岡県糸島市エリアにある羽金山(標高900m)の群生地へ向かった。前述のように、羽金山はショウジョウバカマの群生地として知られている。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「ショウジョウバカマと落とし物」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「ショウジョウバカマと落とし物」(前)
 脊振山系では3月半ばごろからショウジョウバカマ(猩々袴 ユリ科)。が咲き始める。猩々(しょうじょう)とは能楽などに登場する伝説上の動物で、オランウータンをイメージしてもらうとわかりやすい。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「番外編:北海道・旭川で70代最後のスキーを楽しむ」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「番外編:北海道・旭川で70代最後のスキーを楽しむ」(後)
 旭川のホテルからスキー場まで、スキー場行きのバスで約1時間。ホテル前にスキー場行きのバス停があるものの、2月の3連休で一番スキー客が多い週であることを考慮し...
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「番外編:北海道・旭川で70代最後のスキーを楽しむ」(前)
『脊振の自然に魅せられて』「番外編:北海道・旭川で70代最後のスキーを楽しむ」(前)
 筆者がスキーを始めたのは広島転勤がきっかけの52歳であった。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「番外編:香の世界を体験して」
『脊振の自然に魅せられて』「番外編:香の世界を体験して」
 10年前、脊振の自然を愛する会と早良区役所の自然観察会の共催で、福岡市早良区曲渕公民館で手づくりお香教室を開催した。
地域・文化
『脊振の自然に魅せられて』「初登山:脊振の氷瀑」(後)
『脊振の自然に魅せられて』「初登山:脊振の氷瀑」(後)
 朝の冷気で氷ついた氷柱は気温が上がって溶け始め、長さ1mはあるたくさんの氷柱から雫がポタポタと落ちていた。氷瀑の横幅は50m、高さ10mはある。
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