西中洲樋口現代表、下請業者に打ち明けた「廃業届」の理由
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福岡の建設業界に隠然たる力をもち続けてきた西中洲樋口建設(以下、西中洲樋口)が今年5月、突然廃業届を出したことについては、いまだにその原因や背景についてさまざまな憶測が飛び交っている(既報)。
廃業届に、前代表取締役・横尾博氏の罰金刑(女性への暴行事件)が関係していることはほぼ間違いなく、「自主的」な廃業届提出が建設業法許可の取消を逃れるためだった可能性が高い(既報)。
建設業界に大きな影響力をもつ以上、西中洲樋口側に説明責任があることは間違いないが、この件に関する同社の対応には疑問の声もあがっている。
6月下旬、西中洲樋口の代表取締役に就任していた樋口征男氏は下請業者を集め、「許可を取り消されるか、自主的に廃業届を提出するか、選択肢はこの2つしかなかった」と説明している。つまり、横尾氏が罰金刑を課されたこと、さらにこのことが建設業法上の許可の欠格要件に該当することを、はからずも告白したのだ。
取消処分を逃れるために廃業届を提出したとすれば制度の抜け道を利用したことになり、批判は免れないだろう。いったい誰がこの手法を教授したのか……。【特別取材班】
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