2022年01月22日( 土 )
by データ・マックス

福岡市の大型再開発案件西鉄がJR九州に連勝

「予定調和」が終焉か

 福岡市は19日、博多区那珂の青果市場跡地の再開発事業者を西鉄、九電、三井不動産で構成する企業連合に決定したことを発表した。九州初進出となる職業体験型テーマパーク「キッザニア」などが進出する予定だ。

 ほかに事業者の公募に応じたのは3グループ。それぞれの代表企業はイオンモール、イズミ、それにJR九州だ。JR九州は住友商事、三井住友ファイナンス&リース、明月堂、JR博多シティ、コカ・コーラボトラーズジャパンとグループを構成したものの、およばず次点となった。

 西鉄は、今年3月に決定した旧大名小学校跡地開発にも応募。積水ハウス、三菱地所などと連合を組み優先交渉権を獲得した。こちらもJR九州と福岡地所のグループが応募していたが、リッツ・カールトンの誘致などを提案した西鉄連合が勝利した。

 これで西鉄は福岡市の大型再開発案件で2連勝したことになる。JR九州グループ関係者は「青果市場跡地も西鉄さんに負けるとは」と悔しさをにじませる。『天神地区は西鉄』、『博多駅地区はJR九州』それぞれのエリアの活性化を担う暗黙の棲み分けが、崩れたことに驚いた」(財界関係者)と指摘する。

 振り返れば旧大名小跡地の再開発では隣接不動産を購入するなど、着々と準備を進めていた西鉄に対し、JR九州が応募する意向を示した際に財界からは「JR九州さんが応募するとは」と驚きをもって受け止められた。

 JR九州は再開発では連敗したかたちになるが、西鉄より先に連結売上高4,000億円を達成。アリババグループとの提携を結ぶなど新たな施策に意欲的に取り組んでいる。2代巨頭のライバル心と競争が地域活性化の起爆剤となりそうだ。

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