福岡市は全国でも珍しい1級河川がない政令指定都市だ。これまで急速な人口増加に対して、水の供給が追いつかず、空梅雨や猛暑の夏は水不足に悩まされて「渇水都市福岡」などと揶揄されてきた。だが、近年では、ダムの整備、筑後地区からの水の供給、漏水対策強化、淡水化事業に加えて、市民レベルの節水意識の高まりなどによって、もはや渇水都市などと呼べなくなった。
だが、今年の夏は猛烈な酷暑で、水の供給先であるダムの貯水量が心配である。そこで福岡市が毎日発表している福岡近隣のダムの貯水量を調べてみた。
福岡市に関連する8つのダム(南畑・背振・曲渕・江川・久原・長谷・猪野・瑞梅寺)の利水容量合計は4,517万m3。8月7日、9時現在の利水量は4,110万m3で貯水率は90.9%と1974年から2003年までの30年間のダム利水量の平均値を上回っている。
「取水制限」や「給水制限」などうけることなく、このまま、暑い夏を乗り切ることができそうだ。
【道山 憲一】
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