2024年04月26日( 金 )

経験を糧に発達障がい児の支援事業所を開設~シャインスターキッズ竹岡代表

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療育の風景

 発達障がいの未就学児を対象とした児童発達支援事業所として、昨年11月に開設された「シャインスターキッズ」(福岡県糟屋郡志免町、竹岡美香代表)。まもなく開業1周年となるこの施設では現在、0歳~6歳の17名の子どもたちが元気に通っている。

 発達障がいは、小中学生の10人または15人に1人にその可能性があると言われており、この施設では「落ち着きがない」「突然態度が急変する」「パニック状態になる」「集団行動になじめない」といった子どもたちが通っている。さくらんぼリズムやモンテッソリー教具などを用い、1人ひとりの成長に合わせた療育を行っている。さくらんぼリズムを用いた療育は、3~4歳児は動物のマネをする動き、5~6歳は跳び箱、縄跳びなど年齢によってさまざまだ。

 「人の気持ちがわからない」「空気が読めない」「オウム返しをする」など発達障がいの症状は人によってさまざまだ。この施設では、子どもたちが自主性と責任感、ルールを守る大切さなどを、さまざまな体験を通じて学んでいくことを大切にしているという。
 同施設の竹岡代表によると、「たとえば昼食(給食)はバイキング方式を取っています。自分の好きなものを好きなだけ食べる。きちんと食べればおかわりしていいよ、と子どもたちには話します。残さないように食べる。『もし、食べ残してしまうとつくってくれた方が悲しむよ』と話します」。食事は旬の食材を優しい味付けで愛情込めて調理する。給食も療育の一環で、人の優しさ、温かさ、そして心の痛みがわかる子どもになってもらいたいという狙いがあるそうだ。日常生活の自立支援や機能訓練を通じて、子どもの成長を促している。

給食はバイキング形式
食べることも療育

 シャインスターキッズは、それぞれ発達障がいの子どもをもつ3人の主婦により立ち上げられた。竹岡代表も、2人の発達障がいの子どもをもつ母親である。「最初、うちの子どもはワガママだと思っていましたが、実際には発達障害でした。その後悔した経験から発達障がいの子どもたちのために、何ができるかを考えるようになりました。小さい時から療育は必要です。療育すれば、普通の子どもたちと差は出ません」(竹岡代表)。施設名は、子ども達が世界中のどこでも星のようにキラキラと輝けるようにという願いを込めてつけられた。

 療育利用料のうち9割は福岡県からの給付対象となるため、利用者の負担は1割。非課税世帯や生活保護世帯は無料で、世帯収入が890万円以下の方は月4,600円となっている。「利用にあたり、市区町村で発行される受給者証が必要となる。とくに発達障がいの診断を受けていなくても、発育の遅れや言語習得の遅れなどで悩まれている方は一度相談していただきたい」と竹岡代表。詳細は同施設にお問い合わせを。

<お問い合わせ>
未就学児 児童発達支援事業所「シャインスターキッズ」
(指定事業所番号4050402561)
住 所:福岡県糟屋郡志免町片峰中央3-16-28
TEL&FAX:092-516-3461
相談専門ダイヤル:080-3376-1294
E-mail:shainstarkids@gmail.com

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