2024年03月28日( 木 )

国産にこだわった原料・OEM供給を展開 グルコサミンやアスタキサンチンなどを提案

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(株)健康素材研究所

 (株)健康素材研究所(川東幸一社長)は、健康食品原料の供給や受託製造のほか、大学との共同研究や海外展開など幅広い事業を展開する。安全性と機能性を兼ね備えた“国産”にこだわることで独自性を高めている。

斬新な商品づくりを提案

鳥取県境港産カニ殻

 同社は今年3月、グルコサミンやアスタキサンチンなど国産の健康食品原料の供給や受託製造を柱に事業を開始。同社社長・川東幸一氏は長年、受託製造に携わった豊富なキャリアで、健康食品で流通していない新しい剤形を販売に導入する提案を行っている。

 「日本には、日本人が真心を込めてつくった農産物や漁獲品、どこでも安心して飲める水があるほか、GMP、HACCP、ISOなどの高い品質管理の環境のもと、粉砕・抽出・分解・濃縮・フリーズドライ・スプレードライなど、高度な加工技術がある。それらを組み合わせ、これまでなかった斬新な加工商品づくりを提案している」といい、同社ではその理念と製造開発への思いを伝えるために、生産者・加工者・製剤・販売を集めた定期的な勉強会を実施。

 「消費者に優しく、健やかな商品を提供するために頑張っている企業さまを応援したい。勉強会はその支援事業の1つ」としている。

 現在の取り扱い原料はすべて国産で、カニ粉末、キチン、グルコサミン塩酸塩、N-アセチルグルコサミン、熊本晩白柚、オリーブ油、菜種油、生姜、オリーブリーフ、黒砂糖、日本山人参、植物醗酵エキス(酵素)、キチンファイバー(不溶性食物繊維)クッキー、鹿児島さつまいも末、グミドロップ、プリティーボール、プチボール糖衣&クリアーなど、数多くの原料と加工品を取り扱っている。

 主力の国産グルコサミンは、新鮮なベニズワイガニの柔らかい腹と足の部分からのみ抽出。1㎏のカニからわずか10gほどしか抽出できない貴重な原料で、鳥取県境港の水産加工会社と提携して供給している。同社が取り扱う国産グルコサミンは、100%国内で加工していることから、ベニズワイガニからアスタキサンチンも取れるといい、一般的なヘマトコッカス由来アスタキサンチンなどと比べ、高い吸収性を確認している。製造特許も取得しており、今後、各販売会社などの協力を得て、上市する予定だ。

 同社は「今後も安心・安全な国産原料の良さを伝えていく」とし、機能性表示食品制度に対応するため、健康食品の安全性や機能性に関する共同研究も地元の大学や各研究機関と進めていく考え。このほか、同社取り扱い原料がマレーシアなど、海外での需要が高まっていることから、ハラル認証対応を視野に東南アジア向けの原料・OEM供給や製品開発を進めている。

【小山 仁】

<COMPANY INFORMATION>
所在地:東京都台東区台東1-24-1
TEL:03-5812-3520
FAX:03-5812-3523
事業内容:健康食品・一般食品の原料供給、受託加工

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