2024年05月10日( 金 )

アパマン・大村浩次社長「3つの完全宣言」

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想定外の事故

 札幌市豊平区で16日午後8時半ごろ、爆発事故が起きた。爆発の発生元は「アパマンショップ平岸駅前店」で、消臭スプレー缶、約120本分のガス抜き作業中に爆発が起きたという。この爆発の影響により、多くの建物に被害がおよび、52人が負傷した。

 翌17日、アパマン本社に電話取材をしたところ「事故が発生した店舗は、同社子会社の(株)アパマンショップリーシング北海道が運営する店舗」だという回答。アパマン本体にも責任がおよぶと考えた筆者は、同社の大村浩次社長に話を聞くため20日、アパマン本社を訪れた。

 大村社長は「決して言い訳をするわけではありません。私が賃貸管理の仕事に携わるようになって30年以上たちますが、消臭スプレーのガス抜き作業で爆発するなど聞いたことがありません。プロパンガスの爆発は想定しており、対応策も準備していましたが――」と肩を落とす。大村社長が驚く気持ちもよくわかる。スプレー缶のガス抜きが、大爆発の原因になると認識している人は決して多くはないだろう。

現地受付事務所を設置

 同社は20日、被害状況を正確に把握するために現地受付事務所を設置した。事務所設置の理由について大村社長は「事故に遭われた方、関係者に謝罪するために設置した」とし、今後の方針について次のように語っている。
 今後の方針について要約すると「3つの完全宣言」である。

1.事故発生現場周辺に対し、1世帯も漏らすことなく、速やかな謝罪活動を徹底する
2.近隣の訪問により被害者の方を1人残さず探し当て、被害補償を誠実に行う
3.事故原因を徹底究明し、公表すること

 

 大村社長は21日から、現地に乗り込み謝罪行脚を繰り返しているという。

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