2024年04月20日( 土 )

グループ内の組織力強化が私の役目(前)~上村建設(株)上村英輔常務

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 九州屈指の施工実績を誇る、地場ゼネコン「上村建設」。賃貸マンションやアパートの企画・設計施工・管理をメインに業績を伸ばしてきた同社が、昨年グループ会社「ハッピーハウス」設立20周年の節目に、分譲マンション「ネオグレイス吉塚」の建設、販売を手がけた。同物件のプロジェクトリーダーでもある、上村英輔常務取締役にグループの現状を聞いた。

節目に新しい挑戦を!

 ――ウエムラグループに戻って来られて、1年ほど経過しますが、この間はどのような仕事をされていたのですか。

 上村 入社してすぐにプロジェクトを任されるようなことはありませんでした。まずは会社のことを知ること、社員のことを知ること。グループ400人の社員がどのようなことを考え、自分に何ができるのか、見つめる時間でした。

 ――ウエムラグループが分譲マンションを手がけたことに驚いた同業者も多いと思います。「ネオグレイス吉塚」を手がけたきっかけは?

 上村 1990年代半ばから、「グレイス」シリーズとして分譲マンションを数棟手がけておりましたが、その後はしばらく建築請負に特化した事業展開でした。ただし、その間もデベロッパーさんからの受注もいただき、分譲マンションの建設は行ってきました。今回、吉塚に条件のそろった用地が手に入ったこと。そして、ハッピーハウス設立から20年という節目の年でもあり、これまでの経験を活かして「何か新しい挑戦を」と考え、取り組むことになりました。将来、果たしてこのまま賃貸マンションの建築請負だけでいいのかという、問いかけもありました。

 ――20年ぶりの分譲マンション事業では、苦労したことも多かったのでは?

 上村 苦労の連続でした。経験を生かそうにも、社会環境が20年前とはずいぶん違います。手探り状態でした。建築に関しては、大きな問題はありませんでしたが、販売に関しては悩みが多かったですね。「ネオグレイス」チームの打ち合わせに、販売代理のラプロスさん(福岡市中央区)に入っていただいて、アドバイスをしてもらいました。設計、施工、販売など関わる全員が「購入者」の目線で考えていこうと共通認識を持ち、課題を乗り越えてきました。

(つづく)
【東城 洋平】

<COMPANY INFORMATION>
■上村建設(株)
代 表:上村 秀敏
所在地:福岡市博多区住吉4-3-2
設 立:1959年2月
資本金:1億円
売上高:(16/10)243億3,000万円

■ハッピーハウス(株)
代 表:上村 秀敏
所在地:福岡市博多区住吉4-3-2
設 立:1996年8月
資本金:2,000万円
売上高:(16/10)22億4,200万円

<プロフィール>
上村 英輔(うえむら・えいすけ)
上村建設(株) 常務取締役・社長室長
ハッピーハウス(株) 常務取締役
芝浦工業大学システム工学部卒業後、2005年4月に穴吹工務店入社。3年間の現場監督を経て、08年4月に福岡銀行へ。2016年1月より上村建設入社し、現在に至る。35歳。

 
(中)

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