熊本銀行頭取に取締役常務執行役員の野村俊巳氏が就任

　ふくおかフィナンシャルグループ（福岡市）傘下の熊本銀行は、新しい頭取に取締役常務執行役員の野村俊巳氏（59歳）が就任する人事を発表した。就任は4月1日付。

　新頭取となる野村俊巳氏は熊本市出身。1982 （昭和57）年に九州東海大学工学部を卒業し、当時の熊本相互銀行に入行。2011 （平成23）年執行役員、2013 （平成25）年から取締役常務執行役員を歴任していた。

　野村氏は営業や企画など、これまで幅広い部門を経験。2016年4月14日に発生した熊本地震の時は総合企画部の担当役員として銀行業務全般を統括していた。

　頭取交代は5年ぶりで、2代続けて生え抜きの頭取となる。竹下英頭取（68歳）は同日付で取締役に就いた後、6月に顧問に退く。

　19日、熊本市中央区の熊本銀行本店で会見した野村氏は、「熊本地震から復興できている業界もあるが、まだまだの業界も残っており、最終章まできっちりサポートできたらと思う。また人口減少やデジタル技術の進化など環境変化はめまぐるしいものの、地域密着、地域貢献、金融の地産地消を継続する対応を図っていきたい」と抱負を語った。

【データ・マックス取材班】