2022年06月30日( 木 )
by データ・マックス

企業主導型保育事業の助成金をめぐり、補助金適正化法違反の疑いで逮捕者3人~28日に愛媛で

29日のNHK(愛媛)ニュースより
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■保育事業に群がる「金の亡者」たち

 データ・マックス特別取材班が追及してきた、「企業主導型保育事業の闇」。5月15日から9回にわたって、ABCホームの元会長で競売入札妨害で実刑判決を受けた過去もある川﨑大資こと塩田大介氏が代表を務めるWINカンパニーの助成金不正受給疑惑(関連記事)について追及してきた。もっとも、記事中でも再三指摘してきたように、「ザル審査」の保育助成金に群がったのは塩田氏のグループだけではない。

 28日、愛媛県警など4県警の合同捜査本部は、補助金適正化法違反の疑いで愛媛県松山市の元会社経営者ら3人を逮捕した。

 逮捕されたのは、「オハナ生活倶楽部」(愛媛県松山市)の関連会社元代表、坂口真美容疑者(48)と、助成金申請の対象となった保育園の設立を担当した和田勝海容疑者(47)、元建設会社社員、牛渡満容疑者(44)の3人。

 オハナ生活倶楽部は今年1月、医薬品の無許可販売や元本保証を謳って現金を集めたことなどで医薬品医療機器法違反と出資法違反の罪に問われ、役員らが逮捕されていた。坂口容疑者はこのときもオハナ生活倶楽部の経理担当役員として逮捕されていた。

 和田勝海容疑者は、昨年10月に東京都世田谷区で、給与の未払いなどを理由に保育士ら18人が一斉に退職してトラブルが表面化した企業主導型保育園「こどもの杜」の運営会社代表取締役を務めていた人物。

■WINカンパニー、川﨑氏(塩田氏)案件で大きな動きも?

 愛媛新聞などによると、坂口容疑者ら3人は、2016年8月から11月にかけて、都内の2つの保育施設の開設費用を水増しして請求し、助成金約8,000万円を不正に受け取った疑いが持たれている。開設費用(整備費用)や月々の運営費を水増し請求して助成金を不正受給するのは、WINカンパニーにかけられている疑惑と同様の手口だ。

 塩田氏については、その強引な手口の裏に秋元司内閣府副大臣の影響力があったと証言する関係者が多いが、今回逮捕された坂口容疑者についても、かつて政治家と深い関係を持っていた時期があったことがわかった。

 坂口容疑者は、民主党(当時)の代表を務めていた立憲民主党の衆議院議員・海江田万里氏が2013年10月28日に愛媛県松山市を訪問した際に視察した、健康食品販売会社の事業所内保育所「アロハエンジェルスクール」の園長職にあり、海江田氏らと一緒に写真に納まっている。

右端が坂口容疑者
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民主党男女共同参画推進本部のHPより
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 その際、坂口容疑者は「開設に当たっては、永江孝子(編集部註:愛媛1区選出の元民主党衆議院議員)さんにお世話になった。面識はなかったが、フェイスブックで質問を投げかけたところ、国の助成金制度などを親切に教えてもらえた」と話しており、海江田氏も、「坂口さんのような女性経営者がもっと増えないとだめだね」と語っている。

 特別取材班は29日、川﨑大資こと塩田大介氏が代表を務めるWINカンパニーが助成金申請を担当した案件について、27日から28日にかけて内閣府内で重大な決定がなされたという情報をつかんだ。詳細が判明次第、お伝えしたい。

【特別取材班】

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