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2020年01月27日 07:00

大豆機能性素材の可能性を追求するリーディングカンパニー 一樹百穫 

機能性大豆原料の研究開発・販売
ニチモウバイオティックス(株)

アグリコン型イソフラボン 幅広い機能性を確認

代表取締役 天海 智博 氏
代表取締役 天海 智博 氏

 今年7月に設立20周年を迎えたニチモウバイオティックス(株)。同社の前身は水産事業のニチモウ(株)。養殖事業での魚の餌の研究を進めていく過程で、大豆の有用性に着目。独自の技術によって生まれた発酵大豆由来の機能性素材を開発したことが始まり。その後、ニチモウグループの機能性食品原料サプライヤー部門として1999年1月に設立。

 現代表取締役の天海智博氏は医学博士で、研究開発部門として同社に入り、大豆由来抽出物の機能性研究に注力。ハーバード大学医学部や京都大学など、国内外の大学・研究機関との共同研究で、大豆のイソフラボンを多く含む胚芽部分を麹菌発酵させることにより、吸収性の優れた「アグリコン型イソフラボン」に変える新技術を開発。この技術から生み出されたのが、アグリコン型イソフラボン(麹菌発酵大豆胚芽抽出物)の「AglyMax(アグリマックス)」だ。

 遺伝子組み換えをしていない良質な大豆胚芽に含まれるアグリコン型イソフラボン、ダイゼイン・グリシテイン・ゲニステインの3種類から構成される有効成分。なかでもダイゼインが約70%を占めることを大きな特徴として、日米欧で特許を取得している。

 天海代表は大豆イソフラボンについて、「イソフラボンは、女性ホルモンの一種である『エストロゲン』と分子構造がよく似ている。そのため、イソフラボンを摂取すると、体内でエストロゲンと似たような働きをし、ホルモンバランスの乱れによるさまざまな症状の緩和が期待できることが研究で確認されている」としている。

 その研究内容についてハーバード大学との研究では、更年期女性のホットフラッシュへの影響を始め、体内でのエクオール代謝においての優位性などを発表。

 また、東京工業大学と豊橋技術科学大学との共同研究では、動物試験による神経切除後の筋萎縮と、加齢性筋減弱症への可能性における機能性研究について、「European Journal of Nutrition(欧州栄養学会機関誌)」のオンライン版が掲載されたほか、5月には、京都府立医科大学との共同研究で、動物試験で子宮内膜症の治療における研究成果および子宮内膜症間質細胞増殖抑制のメカニズム、子宮内膜症マウスモデルを用いた病変形成抑制を確認。その研究成果は、バイオ関連学術誌「The Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology」で論文掲載された。

AglyMax-30
AglyMax-30

機能性データ蓄積 新たな知見も

 「AglyMax」以外にも、大豆研究過程で誕生した麹菌発酵大豆培養物を原料化した

麹菌発酵イソフラボン
麹菌発酵イソフラボン

 「ImmuBalance(イムバランス)」を開発した。「ImmuBalance」は、「脱脂大豆」と「麹菌」(無塩環境・固体培養)を含み、麹菌と乳酸菌の発酵によって、植物性乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖、さらには発酵によって生まれる麹多糖やペプチドなどを豊富に含んでいる。短期発酵で有効成分が分解し切らないタイミングで発酵をストップさせるという独自の発酵技術は、日本、米国、欧州で製造方法に関する特許を取得しているほか、造血幹細胞の増強や花粉症に関わる用途特許も取得している。

 機能性については、幹細胞、皮膚、前立腺、アレルギーに関する影響についての研究成果が発表されているほか、ハーバード大学医学部との共同研究により、動物試験による慢性腎疾患(CKD)の研究成果が日本透析医学会で発表された。最新の研究では、大阪市立大学の研究グループと共同で大豆などに含まれるイソフラボンが肺気腫や慢性気管支炎などの「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の予防効果を有することを明らかにした。

 COPDは、主に喫煙やたばこの煙が原因とされ、進行すると咳や痰、息切れなど呼吸困難性肺疾患を引き起こす。WHO(世界保健機関)の報告によると、COPDは世界の死因第3位の疾患で、日本では約500万人以上が罹患。現時点では有効な治療法はなく、予防が肝要とされている。

 試験は同大大学院医学研究科 呼吸器内科学の浅井一久准教授および川口知哉教授らの研究グループが行い、マウスを2群に分け、1日1時間、計12週間にわたってたばこの煙を吸わせ、餌として「AglyMax」を添加した結果、麹菌発酵大豆胚芽抽出物を添加した餌を与えたマウス群のほうが、添加していない餌のマウス群に比べ、気管支や肺胞の炎症や、肺気腫の進行抑制が確認された。これにより、大豆由来イソフラボン摂取による COPD 予防効果のメカニズムの一端を解明。

 同研究成果は、今年8月に国際科学誌「Nutrients」のオンライン版に論文掲載され、COPD治療の確立に向け、重要な知見と評価された。

最終製品のブランド化 化粧品開発も

 両原料については供給するだけでなく、自社ブランドの健康食品「ISOLACOM(イソラコン)」シリーズとして自社通販などで展開。薬系ルートで卸・OEMでも供給している。「美しい花(消費者)を咲かせる栄養分(ISOLACOM)であり続け、お客さまとの大切なつながりを重ねていけるように」という思いを込めている。

 最近では新たに麹多糖とビフィズス菌、食物繊維を配合した一般食品「腸楽チョコレート」や、同じく麹多糖を含む化粧品「アトピス」を開発。乾燥肌なおの肌トラブルを抱える方向けに販売を開始した。

 今後はさらなる自社原料の機能性研究に注力し、事業者・消費者に有用性と安全性の啓発を進め、幅広い世代に伝えていくとしている。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:天海 智博
所在地:東京都港区浜松町1-6-15
設 立:1999年1月
資本金:1億5,000万円
TEL:03-6478-5051
URL:http://nichimobiotics.co.jp

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