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2019年12月28日 08:00

糸島に密着した事業展開で地域貢献を徹底する 一樹百穫 

生コンクリート製造販売
旭コンクリート工業(有)

福岡西部地区の中核

代表取締役社長 旭 環治 氏
代表取締役社長 旭 環治 氏

 旭コンクリート工業(有)は、旭要一氏がコンクリート二次製品の販売を主たる事業として1961年3月に創業、63年1月に法人改組し今日に至る。82年6月にアサヒ商事(株)を設立して、上記品目にプラス建設資材を販売する旭コンクリート工業の商社として発展した。そのほか、生コン運輸業の(有)ライサを有する、生コン事業のグループを形成し、川上から川下までワンストップのサービスを展開する。

 現代表取締役社長である旭環治氏は、実父であり創業者の要一氏の急逝により、84年10月に26歳の若さで2代目を継承した。先代の要一氏が地道に築き上げた糸島地区を中心とした福岡西部地区の営業基盤を、今日も守り続けさらに進化発展させている。

一体感と共存共栄

正確・安定・高品質な生コンクリートを製造

 同社本社および製造工場の拠点は、糸島市内中心よりやや南部に位置する、山林に囲まれた長閑な雰囲気の環境にある。そのなかで、同社の正門を抜けると、1時間あたりの製造能力180m3のプラントがフル稼働し、同社技術者など専門職の社員が黙々と、それぞれの仕事に取り組む。本社オフィスは、明朗快活な挨拶で迎えてくださる。同社への注文・問い合わせなど顧客や取引先への連絡に対し、快活で迅速かつ丁寧である。これら仕事の光景は、同社の強い結束力とともに、明確な方向性が浸透したうえで日々の業務に取り組んでいることがわかる。つまり同社の充実した一体感が明らかである。

 それに加えて同社の堅実な姿勢である。旭代表は、「先代からの教えで“機を熟すのを待て”という言葉を、常に守ってまいりました。また、それに関連して“引くことの勇気”の大切さも教えてもらいました。だから本業以外の仕事に手を広げずに、コツコツと堅実に仕事ができてきました。その先代の教えを守り、役員・社員の結束力によって当社は地道ながら進化しております。お客さまや取引先の方々のおかげで、支えられ、今日に至っております」と同社の経営の理念と姿勢について語る。

 同社の事業展開においては『共存共栄』志向で実践する。2018年4月に福岡地区生コンクリート㈿に参画するまで、同社は “非組合員”として長年独自営業を行ってきた。“非組合員”時代でも、利得のみに走るような営業展開は行わなかった。

 当時、強引な市場への参入による価格のダンピングなどによって営業攻勢をかける会社が散見されているにもかかわらず、「生コンの製品特性上、エリアをきちんと守ることが肝要です。自社の営業のためだけにほかの地域にまで参入してやってもお客さまのためにならないし、自社のためにも何らプラスになりません。これからもこの経営姿勢は不変です」(旭代表)と、営業手法が限定されない“非組合員”であった時代から、同社の『共存共栄』の志向は受け継がれ、今日も不変である。

ミキサー車
ミキサー車

糸島地区の進化発展のために

 同社がある糸島市は、『糸島のため これまでも これからも─オンリーワンのまちを目指して』を題した公約実現化ブランを公表して、より良いまちづくりに邁進している。同プランの公約は10項目あるなか旭代表は、“糸島ブランドを生かした産業振興と定住促進のまちづくり”へ同社本業とは関わりなく、協力する。

 同市市長・月形祐二氏とは旧知の友人で、以前より旭代表が取り組むバイオガスを活用した循環型事業化と同市の取り組みが一致した。「糸島市バイオマス産業都市構想として6年前から取り組んでおります。そのなかでバイオガスの分野で協力させていただいております。前市長の松本嶺男氏を会長とした糸島バイオガス研究会を立ち上げ、事業推進に取り組んでおります。糸島は、第一次産業が今もなお中心であり、とくに畜産業が盛んな地域で国内有数です。糸島の牛、豚、鶏から1年間で約2万5,000t前後の糞尿が発生いたします。この糞尿をメタン発酵させて電力・ガス・熱のエネルギーに転換し活用させるプロジェクトを推進しております。メタン発酵させた後の残りは有機の液肥・堆肥として活用し、牛、豚、鶏の飼料となり、その飼料で育てられた家畜は有機の品質で流通できます。さらにそれらは、良質な麦の栽培・育成の源にいたします。また、私の友人である庄島隆氏が手がける糸島産苺の品種レディアを、365日美味しい苺を提供できるための研究も実施中です。いずれも『糸島ブランド』として畜産物のブランド化とバイオマスのエネルギーを生み出すまさに循環型の事業を構築し、地域経済の活性化に貢献したいです」(旭代表)と意気込む。

 今後は、1〜2年後の実用化を目指して行政と地域事業者そして地元畜産業者と連動していく。さらに、この産業振興により畜産業およびバイオマスエネルギー関連での新たな雇用が生み出され、同市の定住者が増加することが期待される。

地域に根差した活動を継続

 同社、そして旭代表の行動指針は、真の地域社会への貢献であり、その志向を同社の社員および取引先など仲間が共有し、実行している。「これまで懸命に、全社一丸となって事業に取り組んでまいりました。そのようななか、私の先輩で(株)冨士機代表取締役の藤田以和彦さんが“君の事業も盤石になってきた。次は、本当の意味で地域社会に貢献する使命がある”と提言をいただき、その一環としてバイオマス事業へ微力ながら参加させていただいております」と述べる旭代表。共存共栄の理念のもと、堅実ながらも謙虚な姿勢で、同社の挑戦は続く。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:旭 環治
所在地:福岡県糸島市飯原81-1
設 立:1963年1月
資本金:1,000万円
TEL:092-322-0261
URL:https://peraichi.com/landing_pages/view/asahico

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