東京都港湾局発注の工事で死亡事故が発生

　東京都港湾局は1月27日、港湾局が発注した海岸離岸堤建設工事で死亡事故が発生したことを公表した。

　死亡事故が発生したのは、東京都新島村で行われている、「令和元年度新島港海岸離岸堤（副堤）建設工事」の現場。工事は地元の土木工事業者、前抗建設（株）（東京都新島村、前田大介代表）が受注していた。

　調べによると、1月25日午前10時5分頃、新島港で護岸工事を行っていた協力業者の作業員男性（64）が、起重機船上で被覆ブロックを移動させる作業を行っていた際、ブロックとブロックの間に挟まり、右足を負傷した。作業員は島の診療所で応急処置を受けた後、緊急ヘリで都内の病院に搬送され治療を続けていたが、1月27日午後1時50分頃、容態が急変し死亡した。

　港湾局の担当職員は、「現在、当工事はいったん中断し、事故原因を調査している」と話し、事故原因の詳細について前抗建設に報告を求めている。

【長谷川 大輔】