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2020年02月14日 16:48

元会長(ゴーン)の国外逃亡~生き残れるか日産グループ(番外編)

 【表1】を見ていただきたい。大手自動車会社(8社)の当期純利益順位表である。会計基準が米国基準(USGAAP)、国際財務報告基準(IFRS)、日本基準となっており、会計基準が違うため正確な比較はできないが、推移を見ていくことにしたい。

※クリックで拡大

~この表から見えるもの~

 トヨタは、前期比+5,897億円の2兆0,130億円(41.4%増)と大幅な増益だったが、ホンダ以下7社はすべてが前期比マイナスで▲5,965億円。そのため全体では、前期比▲68億円の2兆8,535億円(▲0.2%)となっている。

 当期純利益の順位を見ると、1位のトヨタと2位のホンダは変わらないが、日産自動車が前年の3位から6位に転落したため、スズキが4位から3位。以下、SUBARUが5位から4位。いすゞが6位から5位。前年最下位だったマツダが三菱自動車と入れ替わり7位となっている。

 当期純利益の減少率を見ると、

・減少率1位は三菱自動車。前期比▲808億円の▲117億円(▲116.9%)と、赤字に転落している。
・減少率2位は日産自動車。前期比▲2,774億円の392億円(▲87.6%)となっており、2社を合わせると前期比▲3,582億円で、その減少率は60.1%と過半数を大きく超えている。
・3位はスズキ。前期比▲642億円の1,165億円(▲35.5%)。
・4位はいすゞ。前期比▲265億円の674億円(▲28.2%)。
・5位はホンダ。前期比▲1,381億円の4,852億円(▲22.2%)と、減少額では日産自動車についで大きい。
・6位はマツダ。前期比▲30億円の323億円(▲8.5%)。
・7位はSUBARU。前期比▲65億円の1,116億円(▲5.5%)となっており、1強7弱となっているのがわかる。

【表2】を見ていただきたい。20年3月期(通期)の親会社に帰属する当期純利益(予想)順位表である。

~この表から見えるもの~

 20年3月期(通期)の当期純利益(予想)の1位はトヨタ。前期比+4,672億円の2兆3,500億円(前期比24.8%増)。

・2位はホンダ。前期比▲153億円の5,950億円(前期比▲2.5%)で、順位の変動はない。
・3位はSUBARU。前期比+152億円の1,630億円(15.3%増)と増益を予想しており、昨年の5位からスズキ、日産自動車を抜いての3位に躍進。
・4位はスズキ。前期比▲387億円の1,400億円(前期比▲21.7%)で、順位の変動はない。
・5位はいすゞ。前期比▲284億円の850億円(前期比▲25.1%)で、前期の7位から5位。
・6位は日産自動車。前期比▲2,541億円の650億円(前期比▲79.6%)と大きく減益。前期の
3位から大きく順位を下げている。
・7位はマツダ。前期比▲204億円430億円(前期比▲31.9%)。前期の最下位から7位に。
・8位は三菱自動車。前期比▲1,278億円の50億円(前期比▲96.2%)。順位は前年の7位から最下位となった。

<まとめ>

 日産自動車は19年11月27日、親会社に所属する当期純利益を1,100億円(▲65.5%)と発表していたが、昨日の発表では当期純利益を▲450億円の650億円(▲79.6%)に修正している。 ゴーン元会長が日本国外に逃亡したのは19年12月29日だった。はたして、通期の当期純利益650億円(予想)を本当に達成することができるのだろうか。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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