融資だけでなく共同事業でも～新榮都市開発の資金調達

　銀行にはできないファイナンス手法で、投資型マンションを開発してきた新榮都市開発（株）。同社が開発する投資型マンション「アルファシオ」シリーズは、着工前のものも合わせて5プロジェクトが取り組まれているが、そのうち3プロジェクトはノンバンクから資金調達した物件だ。

　アルファシオマンションの販売を手がけるのは、服部孝司社長が金融機関在籍時からともに業界で切磋琢磨してきたパートナー企業（6社）で、販売後はこれらパートナー企業が管理も手がけるという一風変わったビジネスモデルだ。

　昨年10月に福岡市博多区で完成した「アルファシオレヴァーク」（74戸）は、ロードサイド店舗や倉庫、マンションが建ち並ぶエリア特性を見て、周辺と調和するシンプルな外観、大型も収まるシャッター付きバイクガレージ27ブース（最大36台駐車可能）を設け、広めの間取りとしたマンションだが、すでに半数の売却契約を済ませた。

　同社が手がける物件は、必ずしもまちの中心部というわけではない。しかし、すでに述べたように立地に合わせて企画することで、空室を回避するための策としている。万が一、個人投資家に対する金融機関の融資姿勢が変化した場合でも、グループ内の資産管理会社をオーナーとする「プランB」を用意し、その場合も金融機関と調整できるよう企画しているという。

　同社の服部社長自身が、地場の金融機関出身ということもあり、地場ノンバンクとの付き合いも古い。「建物の評価を始め、銀行よりも柔軟に資金需要に対応していただいています。融資だけでなく共同事業としても取り組ませていただいており、主体性をもってマンションプロジェクトに取り組むには最良のパートナーです」と、服部社長はノンバンクについて話す。

　さらに、「金融機関や販売会社はもちろん、アルファシオマンションの建築工事を請けていただいているゼネコンにも、長きにわたってお世話になっています。それぞれが当社の企画を信頼していただいていますので、その信頼に感謝し、きちんと応えていきたいですね」と続けた。

【永上　隼人】

Company Information
代　表：服部　孝司
所在地：福岡市中央区赤坂2-3-2
　　　　ALFACIO赤坂ビル
設　立：1994年12月
資本金：1,000万円
ＴＥＬ：092-726-3520