三菱電機「パワー半導体」事業拡大! 福岡、熊本に次いで シャープの福山工場を取得して増産体制へ!
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三菱電機は、パワー半導体の新たな製造拠点を広島県福山市に開設すると発表した。電子機器を製造しているシャープの福山事業所内にある土地・建物の一部を取得し、2021年11月の稼働を目指すという。
投資額は今後の設備導入費も含めて約200億円。現在、三菱電機のパワー半導体生産は、福岡市西区今宿にあるパワーデバイス製作所と熊本県合志市で行われているが、今回の計画で生産能力を現状から2倍に拡大するそうだ。メモリやマイクロプロセッサなどの半導体デバイスが信号(データ)を扱うのに対し、パワー半導体デバイスは電力を直接制御する。
PC、スマートフォン、TV、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの電子機器もすべて、パワー半導体デバイスを内蔵。パワー半導体の性能が電力の効率化、省電力化に貢献する。
特に、ハイブリッド自動車など、200V~600Vの高電圧を効率良く制御するパワー半導体は、今後の自動車の電動化に伴って需要が増加していく見通しだ。シャープ福山工場取得を発表した4日後、三菱電機はTFT液晶モジュールの事業撤退を発表した。
同社では、産業用・車載用の中小型TFT液晶モジュール事業について「グローバルでの価格競争が想定以上に激化し、製品競争力の維持が困難な状況となったため、このたびTFT液晶モジュールの生産を終了し、液晶事業を終息することとしました」としている。
液晶事業に係わる経営資源をパワー半導体デバイスなどの成長牽引事業群へシフトして、自社の強みを生かしていく計画だ。【TMS】
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