官民共同事業で存在感、北九州の住宅団体・北住協(前)
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1987年発足、北住協とは
北住協 第1回(1987年)
定時総会資料福岡県には(一社)九州住宅産業協会とは別に、北九州市を拠点とするマンションデベロッパーや戸建業者16社(賛助会員19社)で組織される「北九州住宅産業協議会」(以下、北住協)という団体がある。発足は1987年で、当時は地場企業26社でスタート。今期で第34期を迎える北住協が創立された背景には、行政(北九州市)の住宅政策があった。北九州市に良質の住宅を提供するという共通のテーマを基に、市と北住協はこれまで多くの共同事業を手がけてきた。
創立後、北住協は毎年1プロジェクト以上のペースで、市および北九州市住宅供給公社との共同事業を手がけてきた。北住協への加盟企業も最盛期には30社超を数え、全国的にも稀有な行政と地場住宅会社のタッグによる都市開発が積極的に進められてきた。また、地場企業だけでなく、北九州市で住宅開発を手がける大手デベロッパーも「北九州住宅懇話会」という組織をつくり、共同事業に参加。行政だけ、民間だけでは困難な住宅開発を、3者が協力することで手がけてきた。
北九州市・市政だよりに掲載されたイエスポの広告(1989年9月) 90年に共同事業として開発された戸建住宅街「ヒルズ古屋敷」は、舗装ブロックや生け垣の統一感、建築協定や緑化協定が評価され、景観建築物群として92年の「第6回北九州市建築文化賞表彰」で建築文化賞を受賞した。また、開発だけでなく、87年からはほぼ毎年「北九州市総合住宅展(イエスポ)」を開催するなど、共同での住宅イベントも実施。第2回目となる「イエスポ’89」では、共同事業で開発した「千代ニュータウン」(八幡西区石坂)を会場として、「住まいの、いちばん新しい答え」をテーマとした住宅フェアを開催した。
北九州市総合住宅展(イエスポ)の様子(1997年) (つづく)
【永上 隼人】
<INFORMATION>
北九州住宅産業協議会(北住協)
会 長:中屋敷善三((株)なかやしき)
事務局:(株)アドテック(北九州市小倉北区清水3-13-38)
TEL:093-571-1222
FAX:093-571-1229月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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