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2020年10月01日 10:32

広島・長崎原爆75周年祈念 DEVNETINTERNATIONAL・アザーニュース

DEVNET INTERNATIONAL・アザーニュース

 Net I・B-Newsでは、世界の有識者約14,000名に配信しているニュースサイト「OTHER NEWS」(配信言語は英語、スペイン語、イタリア語)に掲載されているDEVNET INTERNATIONALのニュースを紹介している。DEVNETは日本に本部を持つESCOS認証カテゴリー1に位置付けられている一般社団法人。今回は日本の原爆75周年祈念に関する9月25日付の記事を紹介する。(該当記事


明川文保総裁と加藤勝信官房長官(撮影時は厚労大臣)

「私たちのまちに原子爆弾が襲いかかったあの日から、ちょうど75年。4分の3世紀が経った今も、私たちは『核兵器のある世界』に暮らしています。どうして私達人間は、核兵器をいまだになくすことができないでいるのでしょうか。人の命を無残に奪い、人間らしく死ぬことも許さず、放射能による苦しみを生涯背負わせ続ける、このむごい兵器を捨て去ることができないのでしょうか」(長崎市長田上富久氏)。

 DEVNETI NTERNATIONAL(以下、DEVNET)の使命は、「経済開発、社会的平等、生態学的持続可能性、ジェンダーの平等、自然災害への耐性と平和のため、市民社会組織、地方及び国の自治体、起業家間におけるパートナーシップと交流を創出し促進すること」だ。1985年創設以来、DEVNETは経済発展の機会を増やすプロジェクトとして、世界中の人々をつなげるネットワーク構築、環境の持続可能性の向上、そして、相互通信による国際社会の平和的舞台の構築などを実施してきた。

明川文保総裁と大島理森衆議院議長

 今回起きた世界的コロナパンデミックによって、世界に生きる人々の間には、深刻で体系的に不平等があることが露呈された。これは「世界」の持続性の脆弱さともいえる。つまり、今回の問題は目先にある「緊急事態に直面している現況」だけでなく、気候危機への対応の鈍化、およびある国々による核兵器への継続的な存在と依存が露わになったことと同義だ。

 75年前、広島と長崎で人類史上初めて原子爆弾が投下された。原子爆弾によってもたらされた恐怖は、それまで起きた大きな戦争のなかでも類を見ないほど非常に大きかったため、世界の指導者たちは二度とそのような兵器を使用しないことを約束した。

明川文保総裁と山東昭子参議院議長

 DEVNETの基本理念ともなっている「国連の持続可能な開発目標」の核心には、この約束が最優先となっており、それは発展の機会と質の高い生活を持つ権利をすべての人類が有するための支援につながっている。

 発展、平和と安全、人権はそれぞれ互いに強く関連している。そのため、このような環境下においても8月9日、長崎の平和公園では原爆祈念平和式典が、参加者を限定したうえで開催された(DEVNETはこのような式典に招待されたことを非常に名誉であると考えている)。DEVNETの創設者であるロベルト・サビオ氏は、「声のない人々に声を与えたことによる平和の世紀の構築に向けた貢献」として、2013年に創価学会から広島平和賞を受賞した経歴をもっている。

 日本の首相は核兵器を保有する国を含む68カ国の代表、各国際機関の代表者とともに式典に出席した。日本は「核兵器のない世界」の実現に向けて、核兵器の保有の理由に屈することなく、最大限の取り組みを行っている。一方、世界中の国々は依然として核兵器を保有しており、21世紀となった今でも核兵器の開発に取り組んでいる。

 この件について、アントニオ・グテーレス国連事務総長は以下のように述べている(式典には代理人が出席)。

 「気候変動とともに、核兵器は私たちの社会に対する実存的な脅威です。現在、世界の兵器庫にある約1万3,000発の核兵器の多くは、広島と長崎に投下された爆弾よりもはるかに強大な破壊力です。これは、どんな用途・理由であっても、想像を絶する非人道的な災害をもたらします。核戦争に勝者はいない、戦ってはならないという共通の理解と、核兵器のない世界に向けて取り組むべきという共同合意、そして核兵器廃絶に向けた歴史的進歩を可能にする協力の精神に回帰すべき時がきたのです。75年という長い年月が過ぎたにもかかわらず、いまだ核兵器の所持が安全を強化するのではなく、減少させていることを学んではいません。現在、核兵器のない世界が私たちの世界からさらにずれているようです。分裂、不信、そして対話の欠如は、世界を自由な戦略的核競争に戻すことを脅かしています」。

 平和構築と開発は共生関係にある。現在、東京に拠点を置くDEVNETの取り組みには、日本政府とアジア地域の国々、民間セクターの協力を通じて行われている能力構築プログラム(技能実習制度)を促進するとともに、この制度がSDGsに沿ったうえで実施されているかを監督することが含まれている。

 世界は、地球の持続可能性に反する核兵器を数多く開発してきました。これらの兵器の使用は、文明を破壊するにとどまらず、人間やほかの生態系、そして地球の「未来」を消滅させる可能性があります。現在、我々はコロナパンデミックと気候変動に加えて、これらの兵器の制御・廃止に向けて取り組んでいかなければならない。DEVNETの目標は、国境を超えた関係性と信頼を促進することだ。それは共通の利益と持続的な開発目標を追求しながら、増加し続ける民間セクターを含めたパートナーシップと新たなネットワークを通して行われるものだ。これらの活動は、核兵器のように過去に降り注いだ重大な国際的脅威から平和的生活と持続可能的社会の構築の貢献につながっている。

(了)

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