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JR九州が地元企業とタッグで取り組む 大型複合施設「MJRザ・ガーデン下大利」
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2021年02月26日 07:00

JR九州が地元企業とタッグで取り組む 大型複合施設「MJRザ・ガーデン下大利」

 福岡市のベッドタウン・大野城市下大利は、西鉄下大利駅とJR大野城駅に近く、天神にも博多にもアクセス良好で人気のエリアだ。この地区でJR九州とエース工業(株)の共同事業として、大型複合施設「MJRザ・ガーデン下大利」の開発が進んでいる。

地元で親しまれた商業地に複合施設として再開発

 開発場所はイオン下大利店の跡地、旧ダイエー時代から地元の商業施設として親しまれてきた場所だ。ダイエー撤退の噂が出たとき、行政には「大手デベロッパーよる単なるマンション開発」ではなく、「地元企業による地域に役立つ開発をしてほしい」と地元から要望があった。地元企業の条件は、ダイエーとの交渉に加え、敷地内にあったJA下大利支店の移転交渉ができることを前提に、土地を購入できる資金力があり、かつ大野城市のまちづくりに貢献できる企業とされた。

 そこで、旧筑紫郡を代表する企業グループのエース工業(株)に、大野城市の有力者から相談があったという。大規模開発となることで、エース工業はJR九州に打診。ダイエーがイオンに変わり、計画はいったん白紙になったが、最終的にイオン跡地の再開発が決まった。当初、同社はグループ企業のエース建設(株)で建築のみを請け負うつもりだったが、JR九州から共同事業の話があり、JR九州・エース工業の共同開発となった。こうして総戸数303戸、商業施設なども併設する大規模プロジェクト「MJRザ・ガーデン下大利」が始動した。現在、22年3月の完成に向けて、分譲マンション、高齢者向けシニアマンション、商業施設の建築工事が進んでいる。

開発イメージパース(「MJRザ・ガーデン下大利」公式サイトより)

同時期にリニューアルする下大利駅との相乗効果も

 西鉄天神大牟田線では春日原駅、白木原駅、下大利駅のリニューアル工事が進められている。いずれも高架駅となる予定で、それぞれが街のイメージに合ったデザインに変わる。下大利駅は「古(いにしえ)と緑につながる やすらぎのエントランス」をテーマに、大野城跡、水城の自然を彷彿とさせる若芽色のカラーで、マテリアルは水城の土塁を連想させる土となる。この新駅舎と「MJRザ・ガーデン下大利」が同時期に完成することで、街のイメージは大きく変わるだろう。

 下大利駅から天神駅までは急行で15分、JR大野城駅から博多駅までは快速なら9分。天神にも博多にも、徒歩時間を含めて20分程度でアクセスできる周辺エリアは、教育水準が高く、転勤族も多い地区としても知られている。野球場やテニスコート、野外音楽堂なども包摂し、1.6kmのジョギングコースもある春日公園近辺は、その居住性の良さから福岡市南部の人気エリアだったが、3駅のリニューアルと「MJRザ・ガーデン下大利」開業の相乗効果で、より魅力的な街となるはずだ。

西鉄下大利駅完成イメージ(資料:福岡県)

松尾・九鉄・エース、施工は地場最強の布陣

 MJRはJR九州のマンションブランドだが、施工を手がけるゼネコンも有力企業の共同事業となった。松尾建設(株)は佐賀に本社を置く、売上高で九州トップのゼネコンである。もともと九州には、中央の大手ゼネコンと競争できるような企業は少ない。九州を代表するゼネコンは、どちらかといえば土木分野に強みを持つ企業が多いが、そうしたなかで建築分野にも強く、技術力でも大手に対抗できる数少ない企業の1社だ。九鉄工業(株)はJR九州グループの有力ゼネコンで、福岡県に本社を置くゼネコンではトップの売上高を誇り、実質無借金経営で盤石の財務体質として名高い。

 エース建設は当該地区を代表するゼネコンで、事業主でもあるエース工業とのスクラム経営が強みだ。受注先には、JR九州以外にも「エンクレスト」シリーズで知られる(株)えんホールディングスをはじめ優良企業が多く、大型開発物件から賃貸マンションまで幅広く手がけている。今回の施工JVは、まさに地場最強の布陣といえる。

ラウンジほか豊富な共用設備、TSUTAYA×MJRのコラボも

 住宅と商業施設の複合開発ということで、入居者のメリットも数多く準備された。居住者間の交流を育む「オーナーズラウンジ」をはじめ、健康維持をサポートする「フィットネスルーム」、子どもがのびのび遊べる「キッズルーム」やパーティーや各種行事に利用できる「マルチルーム」が設けられる。敷地内の植栽計画も魅力的だ。エントランスに導く多種多彩な木々や草花をはじめ、オーナーズラウンジからの美しい景観など、1年を通して豊かな緑に包まれ、花々の美しさに四季を感じることができるだろう。

 2階・3階のライブラリーラウンジはTSUTAYAとMJRとのコラボレーションだ。2016年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)から分社した(株)九州TSUTAYAが空間設計を提案。さまざまなジャンルの本や雑誌から専門書まで、TSUTAYAセレクトによる約1,500冊の書籍を用意し、いつでも自由に読めるうえ、借りることも可能だ。

共用施設3階「ファミリーライブラリ」の完成イメージパース(「MJRザ・ガーデン下大利」公式サイトより)

 緑が多く落ち着いた街並みに誕生する、商業施設からシニアマンションまで含んだ一体型の大型開発であり、福岡市南部の中核的なエリアになることが期待されている。1年後の開業を心待ちにする地元住民も多く、マンションの売れ行きも好調だという。

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