2021年12月09日( 木 )
by データ・マックス

MDRT、コロナ蔓延で大口契約解約が相次ぐ 実質収入1/3に減り、生活が窮迫

 この見出しだけで理解できるのは生命保険業界に非常に詳しいか、自身が「MDRT」(Million Dollar Round Table、生命保険・金融プロフェッショナルの組織)会員であろう。この「MDRT」の会員資格は世界生命保険会社の総意に基づいており、生命保険セールスマンの世界基準での最高レベルの呼称である。会員になるには、年間新規契約による入金額5,000万円以上を達成することが前提である。毎年、この金額を上回らなければならないという厳しい条件がつく。生命保険セールスマンの強者たちが憧れる勲章といえる。

 世界ではセールスマンの2%がこの「MDRT」会員。ところが、日本では資格取得のハードルが高い。保険セールス員は約120万人いるが、この「MDRT」会員は6,000人しかおらず、わずか0.5%。「MDRT」会員の年収は3,000万円を下らない。

 ところでこの「MDRT」会員は「コロナ蔓延・企業の保険解約」に悩まされていえる。なかには自己破産申請を真剣に検討しているとも聞く。トップセールス員たちは大企業の保険を狙っているが、コロナで企業は業績を落としており、落ち込み幅は半端ではない。「MDRT」会員の資格を17年連続で保持しているHは、昨年、大口の保険の解約を3件受けるという初の体験をし、大きな打撃を受けた。

 保険契約者からの入金が2年間なく、途中で解約すると、営業マンはペナルティーを受ける。大口の企業保険を得意とするHの場合、負担金額は馬鹿にならない。昨年末から今年2月までの実質収入は前年同期の20%しかなかったそうだ。「窮迫した生活に耐えられるかどうか自信がない」と嘆いている。

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