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2021年08月04日 16:00

中国経済新聞に学ぶ~中国の新型ディスプレー 産業規模は世界一(後)

中国産ディスプレーが世界のディスプレー産業にチャンスもたらす

ディスプレイ イメージ 欧陽氏は今年の世界ディスプレー産業大会で、「世界のディスプレー産業の規模は1,000億ドル(約10兆9,414億円)を超え、中国は世界のディスプレー産業の発展における中堅パワーになった。中国の有機ELディスプレー(OLED)、LCDの産業規模は世界一で、OLEDとマイクロLEDなどの新型ディスプレーが勢いよく発展し、世界のディスプレー端末応用の形態を拡大・発展させ、より広大な新市場を切り拓きつつある」と述べた。

 同大会に参加した世界的ディスプレー企業や、産業チェーンの川上から川下に至る企業の交流・情報共有のなかから、中国のディスプレー産業の日進月歩の進展が世界のディスプレー産業にチャンスをもたらしていることがうかがえた。

 ドイツのメルク社の取締役会メンバーであるメルクエレクトロニクス・ビジネスセクターのカイ・ベックマン最高経営責任者(CEO)は同大会の開幕式であいさつし、「ここ数年で、当社の累計投資額は10億元(約169億)に迫り、中国市場での研究開発、テスト、生産能力の開拓・増強を進めてきた」と述べた。

 昨年11月、中国国債輸入博覧会の会期中、メルク社は1億4,000万元(約23億円)を投入してメルク電子科学技術中国センターを設立した。中国初のOLED材料を生産する新工場の建設も急ピッチで進めており、来年に生産をスタートする予定だ。

 「現地化」と「研究開発の重視」が、多くの国際的企業にとって、中国のディスプレー産業高度化の大きな流れのなかのキーワードになった。

 独ヒュティンガ社の社長は、「中国のディスプレー産業は持続的に発展しており、当社も中国での現地化した発展をより重視している。現在、顧客と市場のニーズにより近づき、これに基づいて研究開発チームと製品の更新をペースアップしようとしている。ここ数年、中国では一連のディスプレー産業関連企業が誕生し、当社に学びと発展の機会を与えてくれた」と述べた。

材料設備分野の投資拡大チャンスに

 半導体分野がディスプレー産業に与える影響が非常に重視され、材料設備分野が発展のまたとないチャンスを迎えている。

 ディスプレー産業の川上の関連プロジェクトが投資の注目点になった。大まかな統計によれば、この1年間に建設が計画されたか建設中の川上関連生産プロジェクトは20件近くあり、投資総額は300億元(約5,083億円)を超えた。このうちガラス基板分野の投資が多く、61%を占めた。

 寧波杉杉公司は、7億7,000万ドル(約842億円)を投じて韓国のLG化学傘下の偏光板事業と関連資産を買収。

 また、中国国内のフラットパネルディスプレー産業の持続的成長という状況を踏まえ、その子会社である杉金光電技術(張家港)有限公司が張家港経済技術開発区(江蘇省)に投資し、LCD用偏光板生産ラインを2本建設した。計画では生産能力が年間約4,000万m2、固定資産投資額は約21億8,700万元(約370億円)に上り、生産規模の拡大を目指すとしている。

(了)


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