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2021年09月28日 06:00

食の創造者としての矜恃 コロナ対策で全国紙に意見広告(後)

昭和食品工業(株) 代表取締役社長 澄川 誠 氏

 麺類などの食を創造・提供する昭和食品工業(株)。会社設立から半世紀を超え、現在5つの自社ブランドによる31店舗を福岡県などで展開し、業績も堅調に推移している。同社代表取締役社長・澄川誠氏は6月15日、日本経済新聞へ意見広告を出した。「生きとし生けるものすべてが幸せでありますように」の見出しとともに、我が国の新型コロナウイルス対策について、ウイルスの根絶ではなく、ウイルスと共生した社会づくりを提言した。

正しい情報発信と啓蒙

昭和食品工業(株) 代表取締役社長 澄川 誠 氏
昭和食品工業(株)
代表取締役社長 澄川 誠 氏

 澄川代表はたどり着いた見解について、社内や取引先などの仲間にじっくりと説いて回った。一定の理解は示されたものの、ともに行動することには難色を示された。

 「同調圧力です。残念ながら国内の主要な報道は、感染者数と陽性者数を前面に押し出した内容ばかりです。相変わらず恐怖を擦り込んでいる状況です。報道にコントロールされている状態なので、本意でなくともマスクをしながら、自粛を行っています。私が提唱しているような発言や行動をすると、周囲から白い目で見られ、敵視されるのです」(澄川代表)。

 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令による自粛で、国民は心身の疲弊が日増しに蓄積されている。営業時間短縮や休業要請により、飲食店などは窮地に追い込まれている。

 澄川代表は「もう黙っていることができません!」の見出しで、21年6月15日に日本経済新聞に意見広告を掲載した。コロナウイルス関連の意見広告は、『獺祭』でおなじみの山口県の旭酒造(株)が5月24日に同紙に掲載している。具体的な医学的見地からの内容は、澄川代表が初めてという。

 意見広告の掲載後、大きな反響があった。1日50本程度の電話が連日続き、メールや手紙など約1,000件を超える意見が一般消費者から寄せられた。その内容は、「99%の方々は激励のお言葉でした。本当にありがたいです。社内で意見広告の掲載について議論を重ね、さまざまな見解がありました。当社の顧問弁護士とも協議を重ねました。その結果、掲載に踏み切りました。掲載したことは当社にとって新たな一歩となりました」(同)。

日経新聞 意見広告 一般消費者の声は、「意見広告に賛同します」など同社を応援する内容がほとんどだった。一方、「おかしいのではないか。コロナウイルス拡大を助長しているのではないか」など反対・抗議する意見もあった。そうした指摘に対しては、澄川代表自らが直接説明するか、または丁寧に返信した。

 同社の一部店舗では、スタッフがマスクなしで接客している。大半の一般消費者が意見広告などで同社の姿勢に賛同しているが、「なぜマスクをしないのか?」とその場で抗議を受けることもある。さらに、保健所に通報されることもある。これらのケースについても、澄川代表が直接話して理解を求めている。丁寧に説明することで、ほとんどの方には理解してもらえるという。しかし、「まだまだマスク、ワクチン、感染者・陽性者(を同じとみなすこと)の同調圧力は強いです」と澄川代表。

 続けて、「保健所の方々もマスクの効果についてわかっていると思います。直近の福岡県内の飲食店での陽性者発症率は1%とわずかな数値です。一番高い場所は自宅で68%です。自宅でマスクをするでしょうか?つまりマスク着用は、感染予防の対策としてほとんど効果が期待されません。しかし保健所の方々は、政府の方針としてマスク着用を指導しなければならないわけです。客観的なデータが出ているにもかかわらずです。現在の状態では、まだまだ行動制限を続けていくこととなります」とマスク不要を力説する。

 国内ではマスク着用が叫ばれ、「マスク警察」「自粛警察」と称する人物が、「マスクを着けろ」「近づくな、会話をするな」などと見ず知らずの人へ強要し、トラブルになるケースがある。世の中のほとんどの人に、「マスク」「自粛」のバイアスがかかっているようだ。

 「国民が目覚めないといけないですね。このままでは、自粛生活が続けられ、行動制限も終わりません。国内経済の停滞も続き、とくに飲食店業はさらに困窮します。そして国民の心身の健康にも悪影響を与えます。一刻も早くマスク着用の強制から解放する決断を望みます」(同)。

 こうした澄川代表の主張を支持しているのが、とくに幼稚園児・小学生の子どもをもつ母親たち。マスクの常時着用は子どもの健康を害するとして、マスクを着けない日常生活を訴える母親たちが、澄川代表に賛同しているという。澄川代表は「ありがたいことです。マスク着用が不要と唱える母親たちは、正しい情報をリサーチし勉強されています。このような活動の輪が広がるように、我々もマスク自粛の不要を啓蒙していかねばなりません」と話している。

 今後については、「まずは国民が正しい情報を自ら入手して、コロナウイルスは怖くないと理解することです。国や自治体を批判する前に、国民1人ひとりが正しい情報を知ろうとすることです。私は、1日でも早く普通の日常生活ができるように、今後も発信を続けます。これからはコロナウイルスを恐れることなく、共生していくことに国民の意識が向けられるように、“知行一致”で情報発信と行動を続けます」(同)。

 澄川代表のコロナウイルス対策への提言と啓蒙活動は、国民が本来の安全・安心な生活に戻るためのきっかけになると期待したい。

(了)

【河原 清明】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:澄川 誠
所在地:福岡市東区箱崎4-9-38
設 立:1969年9月
資本金:4,800万円
売上高:(20/10)15億8,100万円 

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