2021年12月07日( 火 )
by データ・マックス

【衆院選2021】福岡5区、土壇場で保守分裂回避 原田陣営は危機感

栗原氏は比例での出馬も断念

衆院選への出馬を断念した、栗原渉・元福岡県議会議長(議長就任パーティーで)
衆院選への出馬を断念した、
栗原渉・元福岡県議会議長
(議長就任パーティーで)

 福岡5区で共に自民党公認を目指していた、現職の原田義昭・元環境相(77)と自民党福岡県連の栗原渉・元県議会議長(56)。15日、東京・永田町の自民党本部で午後5時から行われた協議の結果、原田氏が自民党公認を得たうえで、栗原氏は次回総選挙で自民党公認として出馬することを条件に今回の衆院選への出馬を辞退することが決まった。栗原氏は比例区での出馬も行わず、福岡5区の支部長に就任する。

 自民党は現職優先の原則のもと、昨年末には原田氏公認を大筋で認めていたものの、福岡県連所属の県会議員らが「栗原支持」で固まっているうえに、情勢調査などで栗原氏優位の結果が出たことなどから15日まで結論が持ち越されていた。

 福岡5区では日本共産党が独自候補を擁立せずに立憲民主党の堤かなめ氏(60)に一本化したこともあり、自民党本部は「分裂選挙では勝てない」という危機感のもと、栗原氏に比例単独を提案するなどして原田氏公認に向けた調整を行ってきた。しかし、栗原氏が「無所属でも小選挙区で立つ」と譲らなかったため、15日の協議では自民党の甘利幹事長や岸田首相も同席して栗原氏に翻意を迫り、最終的に栗原氏が合意書に署名して出馬断念を決めた。

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 栗原氏が小選挙区での出馬にこだわって比例単独を固辞した背景には、上位の名簿順位が確約されなかったことに加え、同区の公明党幹部が栗原氏を強力に推している事情もあるとみられる。

「5区はどうなってもいい」~自民党県議

 一方、公認を得た原田陣営側は危機感を露わにする。野党候補が一本化されたことで厳しい戦いになるうえに、泥沼の公認争いが生んだ党内の亀裂は一朝一夕に埋まるものではないからだ。「5区はもう、どっちでも(野党が勝っても)いい」と公言する自民党県議もおり、とても挙党体制で野党と激突する空気にはなっていない。「とにかくこちらから先に動いて、関係修復を図ったうえで党内の支持を固めてくしかない」。原田事務所の関係者はそう言って口を結んだ。

 大野城市白木原の栗原事務所には今日早朝から、自民党福岡県連の蔵内勇夫・常任相談役など県連所属議員が集まる姿が目撃されている。福岡県連は今後の対応策について協議を進めているとみられる。

【特別取材班】

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