2021年12月08日( 水 )
by データ・マックス

博多・天神拡大の功労者 福岡のまちづくり担う1社へ

(株)えんホールディングス 代表取締役 原田 透 氏

立地が良い、管理が良い

 福岡市博多区築港本町、住吉、美野島――周囲を見渡せば、単身向けマンション「エンクレスト」がどこからでも見える。これら賃貸需要が高い天神・博多エリアを中心に、年間500戸のエンクレストを供給するのが、(株)えんホールディングスである。

 これは、県内トップの供給量だ。2000年に同マンションシリーズ第1号となる地上10階建、総戸数56戸の「エンクレスト西公園」を完成させて以来、右肩上がりで供給戸数を増やしてきた。

 「当社のお客さまは、オーナーさまと入居者さま。『立地が良い』『対応が良い』『建物の管理が良い』と入居者さまに支持されれば、自ずと入居率は高く維持できる。入居率が高ければ、オーナーさまの支持を得ることにもつながってくる」(原田透社長)。同社では毎月の入居率の推移をホームページ上で公開。管理戸数は20年末時点で1万280戸に上るが、20年の年間平均入居率は99・68%もの高さを誇る。

えん博多ビル

 20年8月には、新たなチャレンジとなる「ホテルトラッド博多」(客室数209)が開業した。同社のオフィスが入る「えん博多ビル」の上層階で、同社のグループ会社が運営している。ビルの庭園や壁面緑化は、世界的庭園デザイナーの石原和幸氏が監修し、「チェルシー・ガーデン」と名付けられた。100種類以上の植物が使用され、四季の移り変わりによって印象が変わるつくりとなっている。また、19年からは福岡市が推進する「一人一花運動」に参画し、「366フラワーデイズプロジェクト」に取り組んできた。もちろん、チェルシー・ガーデンやホテル前の歩道花壇、さらには福岡市中心部にある100棟超のエンクレストの植栽も、「一人一花運動」のパートナー花壇およびボランティア花壇に登録している。

福岡のまちづくりに貢献

(株)えんホールディングス
 代表取締役 原田 透 氏

 21年からは、九州で初めて不動産特定共同事業(電子取引業務を含む)の許可を取得し、福岡市エリアに特化した不動産投資クラウドファンディングサービスをスタートさせた。すでに複数のファンドで募集を完了しており、そのすべてで募集金額の数倍の応募があるなど、注目を集めている。

 まちづくりへの貢献という意味では、エンクレストの供給が周辺エリア全体の活性化を促した実績もある。たとえば冒頭に挙げたエリアでは、エンクレストによってまちが整備され、それが周辺の賃料相場を引き上げるという効果が生まれた。一人一花運動への参画をはじめ、植栽にも配慮することで、道行く車や人が抱く印象も変えてきたことだろう。原田社長も「福岡のまちづくりに長年携わらせていただいています。感謝の意味も込めて、福岡の方々が、花を見て少しでも幸せな気持ちになれば」と話す。マンション開発だけに終わらない同社が、今後も福岡のまちづくりに貢献してくれることに期待したい。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:原田 透
所在地:福岡市博多区住吉3-12-1えん博多ビル
設 立:1989年11月
資本金:1億円
TEL:092-260-5300
URL:https://www.en-hd.jp


<プロフィール>
原田 透
(はらだ とおる)
1959年7月9日、福岡県生まれ。投資用マンション販売会社を経て、97年3月に(株)えん(現・(株)えんホールディングス)の代表取締役に就任した。取引業者だけでなく、同業者からも原田氏の経営手腕に対する評価は高い。(一社)九州住宅産業協会の副理事長兼総務部会長も務める。

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