2022年05月27日( 金 )
by データ・マックス

【鹿児島】七呂建設の富裕層向けブランド「TSUMUGU」が好スタート 専用モデルハウスも

 鹿児島県の戸建トップビルダー・七呂建設(七呂恵介代表)は11月20日、富裕層向け新ブランド「TSUMUGU」をスタートさせた。11月20日に市内東開町にオープンさせた専用モデルハウスには、オープン初日から2日間で約40組が来客するなど、顧客満足度に定評のある同社が送り出す新ブランドに期待が高まっている。

隈研吾氏との出会いで実現

ウォークインクローゼット(東開町モデルハウス)
ウォークインクローゼット
(東開町モデルハウス)

    新ブランド「TSUMUGU」ははっきりと、「富裕層向け」の「最高級住宅ブランド」を宣言する。想定する価格帯は1億円超。九州圏に約128万人居住するとされる富裕層(※1)向けに、デザインはもちろん施工の細部にまでこだわり抜き、同社の強みでもある技術力を結集した作品(家)を送り出す。施工を担当するのは社内で“ダイヤモンドチーム”と称される職人集団で、顧客の細かな好みに数ミリ単位で対応できる腕の立つ大工をそろえた。

 七呂建設で同ブランドを担当する中釜竜也プロジェクトマネジャー(36)によると、顧客からの注文は「こんな家が欲しい」ではなく、「まずは、私たちの暮らしを知ってほしい」というオーダーから始まるという。欲しいのは単なる家(モノ)ではなく、生き方であり哲学といってもいい家を超えた「空間」だ。

家事時間を短縮する動線を考え尽くした洗面室(東開町モデルハウス)
家事時間を短縮する動線を考え尽くした洗面室(東開町モデルハウス)
楕円形天板のオリジナルキッチン(東開町モデルハウス)
楕円形天板のオリジナルキッチン(東開町モデルハウス)

 顧客は公私にわたる成功者ともいえるが、これまで七呂建設が拠点としてきた南九州には彼らが求める上質な空間を提供できるビルダーが限定されているため、いわば潜在顧客を眠らせた状態にあったといえる。その鉱脈を掘り起こすきっかけとなったのが、七呂建設の代表で同ブランドのエグゼクティブプロデューサーを務める七呂恵介氏と、隈研吾氏(※2)との出会いだった。

 七呂建設では創業60周年を記念して、2023年1月に記念施設をオープンさせる。コミュニティブックカフェや桜島を眺めるガーデンテラスを備えた記念館の設計を担当するのが隈研吾氏。「和の大家」と称される隈氏らしい木材の質感をいかした前衛的デザインに、一級建築士でもある七呂代表は大きな刺激を受け、住宅会社のなかに設計事務所の機能を備えることを決断させた。デザイン面で自由度の高いTSUMUGUを実現可能にしたのは、七呂氏と隈研吾氏の出会いがもたらした化学反応がなせる業ともいえる。

2023年1月にオープン予定の「隈研吾カフェ」外観
2023年1月にオープン予定の「隈研吾カフェ」外観

ブランド名に込めた想い

 ブランド名である「TSUMUGU」にも、大いなる物語性を込めた。――思いを丁寧に紡ぎ、設計士は図面を引く。図面に描き切れなかった想いが溢れているから、私たちは「想いの設計図」を残す――家族の暮らしを見つめ続ける「家」に込める想いを、そこに住まう人、設計する人、木を削り、石垣を一段ずつ積み上げる職人1人ひとりで1本の糸に紡ぐ(TSUMUGU)こと。物質的なモノだけでなく、コンセプトにもこだわり抜き、顧客の暮らしをより上質に演出する仕掛けを凝らした。

 庭園を担当するのは、世界的な庭園アーティストである石原和幸氏が率いる石原デザイン研究所。七呂建設は同研究所と鹿児島県内独占契約を結び、リビングから庭までつながる水盤(浅い水面)を核とした庭園を具現化した。景観はもちろん、水の揺らぎや水面の反射光をリビングから楽しめるように考え尽くしている。

天井高5.8mの解放感あふれるLDK。床と壁はイタリア貴族御用達の天然石、チェポストーン(東開町モデルハウス)
天井高5.8mの解放感あふれるLDK。
床と壁はイタリア貴族御用達の天然石、チェポストーン
(東開町モデルハウス)
テレワークにも対応する書斎を併設した主寝室(東開町モデルハウス)
テレワークにも対応する書斎を併設した主寝室(東開町モデルハウス)

 中釜プロジェクトマネジャーによると、まずは「初年度に3棟」を目標に掲げており、将来的には九州全域まで商圏を広げたいとする。すでに問い合わせがあるなど手応えは十分で、今後は職人の確保も課題になるみこみだ。

 「60周年記念施設のオープンを核とするTSUMUGUプロジェクトは、当社がこれまで培ってきた注文住宅の技術を結集し、最高峰のモデルハウスを地元の方にみていただきたいという想いと、地元の方々の交流の場や働く場を提供することで地域社会に貢献したいという想いを具現化する活動です。このプロジェクトのメイン事業である最高級ブランドTSUMUGUでは、当社の業界最高水準ともいえる技術をいかすとともに、最高のおもてなしサービスを提供します。ご期待ください」(七呂建設・七呂恵介代表)

※1 金融資産5,000万円以上を想定 ^
※2 隈研吾(くま・けんご)= 東京2020オリンピックのメインスタジアムである国立競技場の設計に参画。東京大学大学院工学部建築学科卒業。コロンビア大学客員研究員、慶應義塾大学教授を経て、2009年、東京大学教授。国内だけでなく世界各地で建築のプロジェクトに携わるなど、日本を代表する建築家 ^

【データ・マックス編集部】

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七呂建設|注文住宅を鹿児島・宮崎・熊本で建築する工務店 デザイナーズ住宅

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