2022年05月28日( 土 )
by データ・マックス

鋼材の回収・再利用に長年取り組む 環境に配慮した経営に邁進

(株)竹田商会 代表取締役社長
竹田 奉正 氏

福岡トップの鉄鋼販売業者 新倉庫建設でよりスピーディーな配達を

(株)竹田商会 代表取締役社長 竹田 奉正 氏
(株)竹田商会
代表取締役社長 竹田 奉正 氏

    鐵鋼材料・原料の卸売や建設、解体工事を手がける(株)竹田商会。現在代表取締役社長を務める竹田奉正氏によって1964年に創業され、鉄工所の製品などの資材の運搬から始まった同社は、鉄を中心とした鋼材スクラップの回収・分別販売および鋼材の加工販売という資源保護・有効活用に寄与する事業でめざましく発展。いまや鉄鋼販売業者として福岡トップの地位を確立している。

 創業以来、積極的に設備投資を行って事業を拡大してきた。宇美町に鋼材倉庫、福岡市東区の東浜に工場、箱崎ふ頭にスクラップヤード、北九州市若松区にスクラップヤードを備えた支店を開設している。加えて大刀洗町に新倉庫を建設済みで2021年12月1日より稼働させ、今後、従来以上にスピーディーに九州全域の顧客に豊富な鋼材を届けられるようになる設備を整えたところだ。

 鋼材業界は業績が鋼材の相場に大きく左右される。2021年、同社は取扱量を増やすとともに、鋼材製品およびスクラップがコンスタントに値上がりしたこともあり、21年12月期の売上高は当初の予測より大幅アップの205億円を確保したもようだ。コロナ禍で苦境に立たされた企業も多いなか、同社は社員に賞与でしっかり報いることができた。家族が喜ぶことで社員もいっそう前向きに仕事に取り組んでいると、竹田社長は胸を張る。

環境に配慮した持続可能な経営を

 鋼材業界では、環境に対する意識の高まりを受けて、CO2排出を抑えた製鉄法の研究が進められている。竹田氏もその動向につねに目を光らせてきたが、なかでも高炉から電炉へシフトする動きには大きな期待を寄せているという。

 高炉を用いる従来の製鉄では、鉄鉱石から酸素を取り除き銑鉄を抽出するために、石炭由来のコークスを使用して熱処理を行う。同社が主に取り扱う鉄くずの場合にも、スプリング、シャフト、アルミニウムなど何種類もの不純物を含むことから、品質を一定させるために高炉が用いられてきた。現状ではまだまだ課題が残されているが、電炉は鉄スクラップを溶解して再生させるため、CO2の排出量を大幅に削減できるとされる。10年以上前から「環境に配慮した持続可能な経営こそが、企業選別の大きな指標になる」と語ってきた竹田氏がこれに注目するのは当然のことといえる。

 福岡市では天神ビッグバンなどにより建物の解体、新規建設が進んでおり、その際に多くの鉄くずが発生する。解体工事には多くの危険がともなうため人手が集まりにくいが、竹田商会はトラック30数台、トラック運転手30数人を擁し、天神などの解体現場から安定して速やかに、かつ大量に運搬できる体制を整えて積極的に引き受けている。

 「企業として責任をもち、元請業者、施主から当社に任せれば安全・安心という信頼を得るとともに、社内ではしっかりした福利厚生で社員を守っていける企業でありたい」と語る竹田氏。ここまで築き上げてきた地位にあぐらをかくことなく、今後も第一線で活躍し続けることだろう。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:竹田 奉正
所在地:福岡市博多区上牟田1-17-21
設 立:1980年12月
資本金:3,000万円
TEL:092-432-0088
URL:http://www.takeda-shokai.com


<プロフィール>
竹田 奉正
(たけだ ほうせい)
1964年8月、個人創業。80年12月(株)竹田商会設立、同社代表取締役に就任。趣味はゴルフ、読書。福岡鉄鋼販売業組合理事長、九州産業大学付属九州高等学校監事、九州産業大学硬式野球部名誉会長、(株)日本政策金融公庫・福岡懇話会代表幹事を務める。

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