2024年05月11日( 土 )

豊前市長らベトナムを訪問、大学との人材協力を進める

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 福岡県豊前市にはベトナム人をはじめ多くの外国人が在住しており、同市もベトナムなどとの交流および協力を重視している。後藤元秀市長がベトナムを公式訪問中の18日にダイナム大学(ハノイ市)を訪問、大学関係者らとの交流を行った。豊前市からは廣典茂義国際協力部長および企業関係者が同行、同大のレ・ダック・ソン(Le Dac Son)理事長、ファム・ヴァン・ホン(Pham Van Hong)学長、各学部の学部長および日本語文化学部、介護学部の学生が対応した。

後藤・豊前市長(左7)、ソン・ダイナム大学理事長(左8)
後藤・豊前市長(左7)、ソン・ダイナム大学理事長(左8)

 ダイナム大学は経済、健康、工学、言語・人文科学の4分野で22学部を擁する総合大学。ソン理事長の紹介によると、日本語教育を国内最高レベルに引き上げることを目標として掲げており、その実現のために多くの日本のパートナーと協力関係を構築し、「教育―産業連携」のモデルに従って学生のトレーニングを促進している。ソン理事長は、「豊前市とダイナム大学の協力により、双方は、日本語専攻の学生とほかの21学部の学生の日本でインターンシップのチャンスを増やし、卒業後日本で就職できるよう、学生の日本語の能力と習熟度に対する日本企業の要件を満たすための準備ができている」と述べた。

学生・教員と交流する後藤豊前市長(右1)
学生・教員と交流する後藤豊前市長(右1)

    後藤市長は、豊前市における6カ月~1年のインターンシップについて、市が住居と雇用を支援するとし、学生に対してインターンシップを通して職業能力と日本語力を向上させ、将来再び豊前市に戻り就職することへの期待を表明した。続けて「ダイナム大学の学生の能力と学習環境を高く評価している。今後、豊前市の大学生にインターンシップや就労の機会を提供するために、双方が深く幅広い協力関係を築くことを期待している」と語った。

 同大の関係者は、このたびの豊前市代表団の訪問について、近い将来、同大の日本語専攻および他の21学部の学生がインターンシップのために日本に行く機会を増やし、大学でのトレーニングプロセスの標準化、専門的を促進するものと評価し、期待を寄せている。

【茅野 雅弘】


■INFORMATION
ダイナム大学
(Dai Nam University)
<所在地>
ハノイ市ハドン区フーラム街区ソム通り1  
<設立>
2007年
<学生数>
約3万人
<学部数>
22学部(医学部、薬学部、看護学部、経理学部、英語学部、中国語中国文化学部、韓国語韓国文化学部、日本語日本文化学部、コンピュータサイエンス学部、自動車工学部など)

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