2024年04月19日( 金 )

明日 福岡ダービーのアビスパ!

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avispa サッカーJ2のアビスパ福岡は、2015明治安田生命J2リーグ第21節7月4日(土)東京ヴェルディとの試合はアウェー(味スタ)で行われ、1-1の引き分けに終わった。

 アビスパは前半のアディショナルタイムで先制点(鈴木惇選手)をあげた。後半も、持ち前の粘り強いディフェンスで東京ヴェルディの果敢な攻撃をしのいだが、後半のアディショナルタイムでペナルティキックを与え、得点され引き分けとなった。井原正巳監督の言葉を借りると「前半、我慢しながらいい時間に1点取れたというのは、チームとして狙い通りでした。しかし後半、その1点を守り切ろうと、ちょっと後ろに重心がかかってしまった。守り切ろうという意識が強すぎたのは反省点。相手に押し込まれ広げられたときに、全体のラインがかなり下がってしまって、非常に危ないシーンを作られてしまった」としていて、ディフェンスに偏重してしまった結果、追加点を取るまでに至らなかった。

 フットボールはゲームマネジメントにおいて、点差と時間経過を鑑みた戦術の選択やシステムの変更を、臨機応変に行うことが求められる。アビスパもこの試合で行っていただろうが、ややディフェンスに意識が傾き、アタックの仕掛けがやや弱かったのだろう。先取点を取り、心理的に守ろうとするのは本能的な行為である。今後は、守りながらも常に攻める姿勢を持ち続け、機を見てすぐ転じる準備を抜かりなく行っておくことだろう。

 アビスパは、2試合続けてのアウェー。そして2試合とも引き分け。順位は7位と変わらないが、勝ち点は33と着実に重ねている。「引き分けの勝ち点1など足しにならない」でなく、この勝ち点1が後々リーグの終盤に効いてくるのである。アウェーでの勝ち点獲得は、アビスパにとって非常に価値あるものである。

 『なでしこジャパン』が女子ワールドカップの決勝で、アメリカに5-2で敗れた。その原因はさまざまだが、完全アウェーでの試合で、圧倒的なアメリカへの応援・声援は、なでしこのメンバーにとって相当な重圧になったことは違いない。国際マッチと国内リーグ戦とは、空気が全く異なるが、フットボールとしての特性では、アウェーで試合する難しさは経験した者だけがわかることで、精神的にかなりこたえる。その中での勝ち点獲得は、選手の自信につながるであろう。

 次節の第22節は、7月8日(水)19:30キックオフ、ホームのレベスタでギラヴァンツ北九州を迎えての一戦。いわゆる『福岡ダービー』である。ギラヴァンツは、現在13位だがアビスパと同じ9勝(10敗2分)得点は27とアビスパ(得点24)を上回っている。攻守ともにハードワークが強みのアビスパとの攻防は、見応えのある試合になることが予想される。前回の『福岡ダービー』(4月19日)は1-0でアビスパが勝利。ギラヴァンツの巻き返しはあるのか?明日是非ともレベスタで地元同士の熱き戦いに声援を送っていただきたい。

【河原 清明】

 

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