2021年12月09日( 木 )
by データ・マックス

建設産業の担い手確保・育成対策について(後)

一般財団法人 建設業振興基金
構造改善センター 研究部長・人材育成支援担当部長
長谷川 周夫 氏

「もっと女性が活躍できる建設業」地域協働推進事業イメージ<

「もっと女性が活躍できる建設業」
地域協働推進事業イメージ

 最後に当基金が運営している「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」を紹介します。当コンソーシアムは、14年10月に立ち上げられました。建設産業団体、行政機関、職業訓練校、教育機関等で構成されています。担い手確保・育成における実績、能力があり、今後も推進していく意志を持つ有志が集まっています。これらの機関が一体となって、若年者の入職促進、育成することを目的としています。すでにいくつもの事業が進行、または予定となっておりますが、主な事業を紹介します。

地域連携ネットワーク構築

 個社を超えて、地域の関係者が一体となって教育訓練体系を構築することを目指しています。地域連携ネットワークの形成に有益な情報を調査し、提供するとともに、各ネットワークによる先進的な取組を支援します。具体的には、団体からこれから取り組む内容を提案していただき、審査したうえで、選定。その費用に対し、支援を行います。

教育訓練等基盤の充実・強化

 充実した教育訓練の実施、担い手確保・育成に関する提案など枠組みの強化を行います。教育訓練の実践的な役割を担う富士教育訓練センターと連携を図りつつ、教育訓練体系の構築に向け、連携が可能な職業訓練校の情報を収集するとともに、当該職業訓練校間の情報交換、相互協力を推進する場を設置します。このなかでも、注目していただきたいのは、教育訓練を体系化するために、プログラムと教材を開発しているところです。職種ごとに求められる職業能力を可視化・体系化した基準を整備することで、対象者のレベルやニーズに応じて訓練を実施できるようになることを目指します。現在型枠など躯体系職種から作成を始めており、順次他職種へ展開していく予定となっています。

建設現場へGO!

「建設現場へGO!」トップページ<

「建設現場へGO!」トップページ

 最後に、業界関係者はもちろん、一般に向けての広報活動を充実させていきます。建設業のイメージアップ、情報提供という意味では、欠かせない部分だと考えています。その取り組みの1つで、13年12月に「建設現場へGO!」というHPを開設しました。若年者やその保護者、教育関係者が建設産業を知る際のポータルサイトとして、活用していただきたくスタートさせました。サイト内には「18歳のハローワーク」と題したページを設けました。現場の工事やさまざまな職種の紹介、職人さんへのインタビューなどを通じて、より建設業を身近に感じてもらいたいという思いで、開設しています。また「建設産業で働く女性がカッコイイ」というサイトも立ち上げました。男の職場であるというイメージが強いため、女性の入職者は少ないのですが、すでに建設業で活躍している女性の姿や応援している企業を紹介することで、女性の入職推進を目指します。

 そして、なによりもお伝えしたいことは、「建設産業が活性化している今だからこそ」なのです。そもそも業界に活気がなければ、入職者を集めるは困難です。上向いている今だから、チャンスだと考えています。1つの目的を皆さんと達成できるように、全国の団体からさまざまなご提案をくださればと思います。

(了)

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