2021年12月09日( 木 )
by データ・マックス

コンパクト型の生コン製造モデル

(株)エフ・エム・シー

 プラントと中性化固化改良工法を通じたエコロジーエンジニアリングの我が国トップクラスの(株)冨士機(本社:福岡市博多区、藤田以和彦代表)のグループである生コンクリート(以下生コン)製造・販売の(株)エフ・エム・シーが、東区箱崎ふ頭に生コン製造プラントを新設。福岡地区の生コン市場に新たなる風が吹き込まれる。

生コン製造のソリューション

fnc (株)エフ・エム・シーは、2000年1月に設立。一時期休眠状態であったが、08年2月に(株)セントラル商工名義で現在地の土地を買収し、プラントを新設させ同年8月に再スタートした。福岡県那珂川町に本社および工場を構え、積極的な販売網の構築よりも、生コン製造における技術開発、プラントの機能性などに対する実験の場として、稼働していた。その意義は、「敷地・設備投資が従来の半分で済む」というコンパクト型の生コン工場運営のモデルを構築すること。その意義が、稼働後年々成果を出し、近年は、約10億円前後の売上高で推移している。
 出荷量は、年間約11万m3。月間の平均出荷量は8,000~9,000m3で推移する。生コン製造におけるソリューションとして工場を稼働させ、製造工程を中心に総合的なコスト面の改善とブラッシュアップを目指しながらマネジメントされており、生産効率性が高い。販売先のなかには、福岡地区生コンクリート(協)の登録販売店が名を連ね、「一部アウトソーシングも受けている」(生コン関係者)など技術と品質管理における信頼度も高い。

業界屈指のプロフェッショナル

 同社の代表の藤田以和彦氏は、優れた経営者であると同時に秀逸な技術者でもある。福岡だけでなく東京・大阪など主要都市を中心に全国に実績を持ち、海外からのオファーもあるなど"引く手数多"である。同氏は、元々生コンと砕石のプラントの設計・製造からスタートし、技術者としての実績を積み上げていた。その高い技術力で全国の生コン業界との太いパイプを有し、自らも生コン工場をマネジメントする業界屈指のプロフェッショナルである。「藤田さんの右に出る技術力を持つところは、そうそう見つからない。常に技術革新を続けるので、品質もどこよりも優れている」と業界関係者からの賞賛する声が圧倒的である。

 同社の生コン工場の稼働の意義は、「業界のための実験」である。今回の箱崎ふ頭の新設工場も那珂川の工場と同様に、製造におけるコストパフォーマンスと技術開発などの実験の場として稼働する。
 箱崎ふ頭の新設工場では、約10~15億円の売上高が見込まれるが、売上高や周囲の動向に関係なく、力みなく自然体の姿勢で生コン製造に取り組んでいく。コンパクト型の生コン工場という切り口でのマネジメントを実践し、その事業モデル自体をビジネスとするのが目標である。

 業界の特性上、自社の独自性を前面に出しにくい生コン業界だが、同社は「業界のための実験」という明確な目標を設定することで、自社の強みを生かし独自性を持ったマネジメントで社会に貢献していく。福岡地区の生コン市場に新たな風が吹き込まれたことは、明らかだ。

【河原 清明】

<COMPANY INFORMATION>
(株)エフ・エム・シー
代 表:藤田 以和彦
所在地:福岡県筑紫郡那珂川町上梶原1008-98
設 立:2000年1月
資本金:4,300万円

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