いつまで上がる?【福岡】23年地価公示(1)
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全国平均は2年連続上昇
3月22日、公示地価が公表された。全国平均では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも2年連続で上昇し、上昇率が拡大した。
東京圏、大阪圏、名古屋圏の三大都市圏における全用途平均・住宅地も2年連続で上昇し、上昇率も拡大した。商業地では、東京圏、名古屋圏が2年連続で上昇、上昇率も拡大した。大阪圏は3年ぶりに上昇に転じた。
地方圏は全用途平均・住宅地・商業地のいずれも2年連続で上昇し、上昇率が拡大した。札幌市・仙台市・広島市・福岡市の地方四市は、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも10年連続で上昇し、上昇率が拡大した。その他の地域では、全用途平均・商業地は3年ぶり、住宅地は28年ぶりに上昇に転じた。全国の住宅地および商業地の変動率上位10地点は、すべて北海道となった。
福岡県の住宅地は北海道(7.6%)に次ぐ4.2%の上昇となり、商業地は3年連続で全国トップとなる5.3%の上昇となった。都道府県庁所在地において、福岡市の住宅地は札幌市(15.0%)に次いで全国2位、商業地は全国トップ(10.6%)となった。
福岡県は、県内全51市町の933地点が対象となっており、継続調査している920地点のうち、上昇したのは749地点(前年は693地点・前々年は586地点)、横ばいだったのは64地点(同92地点・154地点)、下落したのは107地点(同136地点・183地点)。県全体では、全用途の平均変動率が9年連続の上昇となった。うち住宅地が9年連続、商業地が8年連続での上昇。工業地は7年連続で上昇し、全地点(37地点)で下落地点はなかった。
福岡市外で目立ったのは、11.4%上昇となった「古賀市中央5-15-31」、11.2%上昇となった「古賀市花見南2-16-40」、11.0%上昇となった「福津市東福間7-2-2」、その他筑紫野市でも2ケタ増となるなど。福岡市の周縁部における大幅な地価上昇も珍しくなくなった。
福岡市内で公示地価の上昇を牽引したのは、やはり「ららぽーと開業効果」「天神・博多の拡張」「地下鉄・七隈線の延伸開業効果」だろう。ここからは、上昇率上位の各地点について見ていこう。
(つづく)
【永上 隼人】
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