2024年10月15日( 火 )

グローバルに広がる少年サッカー大会「Justo cup 2023」開催

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 未来を担う子どもたちに、プレーする機会を──「Justo cup 2023 天馬杯U-12 category」(以下Justo Cup)が、宗像市のグローバルアリーナで開催された。Justo cupはU-12(12歳以下)の8人制ジュニアサッカー大会で、アビスパ福岡U-12をはじめとした福岡県内、大阪・神戸・長崎・山口などの県外、さらに海外からは韓国京畿道選抜のチームを迎え、計24のクラブチームが参加。5月27、28日の2日間にわたって熱戦を繰り広げた。大会実行委員長は、昨年に引き続き仁戸田元氣福岡県議会議員が務めた。

日ごろの練習の成果を試合で表現する選手たち
日ごろの練習の成果を試合で表現する選手たち

    21年にスタートしたJusto Cupは、今回で3回目。県内外での認知度も向上し、一歩一歩歴史を積み重ねている。前回大会までは新型コロナウイルス感染症対策でさまざまな制限があったが、今回は声出し応援が可能になるなど、これまでの少年サッカーの現場がようやく帰ってきたという印象を受けた。

 初日の27日、選手たちや指導者たちの注目を集めていたのは韓国の京畿道選抜。選手たちの年齢が1学年上というアドバンテージはあるものの、ゴールに向かうプレーのスピードや判断の速さ、ボールに対するアグレッシブなスタイルはひと際目をひいた。

 28日は、前日の結果を基に上位・中位・下位に分かれて決勝トーナメントを実施。上位トーナメント優勝はFCルーザ福岡(福岡県)、2位がアビスパ福岡U-12(福岡県)、3位に京畿道選抜(韓国)が入った。中位トーナメントはPASSO大阪選抜(大阪府)、下位トーナメントはGULLID ASAKURA(福岡県)がそれぞれ制した。

優勝したFCルーザ福岡
優勝したFCルーザ福岡

 また、個人表彰では大会最優秀選手賞に長崎レインボーの山口慶太朗選手、ベスト監督賞にFCルーザ福岡の東江竜一監督、宮原裕司(ヴィッセル神戸ヤングデベロップメントコーチ)特別賞にベトレーセ(福岡県)の中村渚選手がそれぞれ選ばれた。

 真剣に試合に臨む子どもたちは、わずかな間に目覚ましい成長を遂げる。今回Justo Cupに参加した子どもたちがプロの道に進み、将来「あの試合がターニングポイントでした」と振り返る日が来るかもしれない。今シーズンのアビスパ福岡は、アビスパアカデミー所属選手や福岡大学出身選手、東福岡高校出身選手の活躍が目覚ましい。いつか、Justo Cup出身選手がJリーグの、いや日本代表の舞台で輝く日も来ることだろう。

【深水 央】

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