2024年05月05日( 日 )

福岡県内、路線価上昇の注目地区

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 3日、2023年分の路線価(1月1日時点)が発表された。福岡県の平均路線価は前年比4.5%増となり、都道府県別の上昇率では前年に続き2位となった。福岡市内では市営地下鉄・七隈線の延伸開業や、天神ビッグバンなどの再開発を背景に路線価の全般的な上昇が見られた。

櫛田神社前駅前

 3月の延伸開業により博多駅への乗り入れをはたした地下鉄七隈線では、沿線各地で上昇傾向が見られた。なかでも新駅・櫛田神社前駅前は1m2あたり211万円(以下、価格はすべて1m2あたり)で、昨年の184万円から14.6%上昇した。

県内最高値PARCO前が頭1つ抜ける

 県内で最も高かったのは、福岡市中央区天神2丁目の渡辺通りに位置するPARCO前で904万円だった。昨年は南隣のソラリアステージ前と同額の880万円だったが、今年はソラリアステージ前が888万円となりPARCO前が頭1つ抜けたかたちだ。

ららぽーと福岡界隈も上昇

 昨年4月に開業した「ららぽーと福岡」も東側の筑紫通で21万5,000円から25万円へ16.2%の上昇を記録した。周辺も広い範囲で10%を超える上昇が見られた。

西鉄久留米駅西口前は19.1%増だが裾野は狭い

 福岡市外でも著しい上昇が見られたのは久留米市の西鉄久留米駅前で、全国トップの路線価上昇率となった。場所は同駅西口正面の横断歩道がある場所。昨年の23万5,000円に対して、今年は28万円となり19.1%の上昇となった。駅周辺は全体的に上昇傾向にあるものの、10%を超える上昇率を見せているのは、駅に近接した路線のみで裾野は決して広くない。

【寺村 朋輝】

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