2024年04月15日( 月 )

「待ち」の営業スタイル 長崎で最も求められる不動産会社へ

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(株)ヘヤミセ
代表取締役 佐野 雅俊 氏

 今夏、JR長崎駅の南に新たな不動産仲介店舗がオープンする。新店舗は、長崎県内に7店舗を展開する「ヘヤミセ」の8店舗目となる。7店で年間2,500件の不動産取引を手がける運営会社・(株)ヘヤミセの代表取締役である佐野雅俊氏に、長崎の賃貸住宅事情について話を聞いた。

新たにオープンした「ヘヤミセ長崎店」
新たにオープンした「ヘヤミセ長崎店」

    ──長崎市では長崎駅ビルをはじめ再開発が相次いでいますが、市況に変化はありますか。

 佐野 再開発の影響によって、賃貸住宅市場が潤っているという実感はありません。市内の動きは活発というより、鈍いと感じています。御存知の通り、長崎市内には平地が少なく、需要は路面電車の沿線に集中してきたのですが、昨今は供給増でその動きも鈍くなっています。そういった意味では、再開発の影響もあるのかもしれません。建設コストの高騰により、賃貸マンションとして事業化できる土地も少なくなっているからです。

 変わって、諫早市の賃貸住宅市場は活況です。ソニーグループや京セラが半導体の新工場を建設している影響で、もうしばらくは需要を見込むことができるでしょう。

 ──長崎市元船町の新店舗では、やはり住宅の賃貸仲介を手がけるのでしょうか。

 佐野 メインは賃貸仲介ですが、現在当社では売買仲介の強化も図っており、新店舗には売買用のブースも設け、8月20日にオープンしました。当社はこれまで、売買仲介は積極的に行っていませんでした。賃貸仲介も同様ですが、「求められる不動産会社」を目指してきた当社の営業スタイルは、「待ち」です。また、それが強みになっているとも自負しています。

 設立して11年半、人材も育ってきたところで、スタッフが次のステップに進めるよう、売買に力を入れるようにしたのです。ただ、賃貸と同じく、「待ち」のスタイルに変わりはありません。管理物件のなかには「売るべきアパート」もあります。

 たとえば、しばらく保有して築年数が経過したアパートは、競争力が落ちていきます。そういったアパートは、タイミング次第では、売却して競争力ある物件と入れ替えることも可能です。賃貸仲介しかやっていなければ、こういったニーズを捉えることが難しいのですが、売買仲介も手がけることで、コンサルティングの目線が養われるようになり、スタッフ個人だけでなく会社としても、より求められるようになっていくと考えています。

新店舗の接客ブース
新店舗の接客ブース

 ──4期連続で20%増収を達成していますが、売買仲介はどれくらい貢献しているのでしょうか。また、さらなる店舗展開についてもお考えでしょうか。

 佐野 前期(2023年2月期)では、全体の約2割が売買仲介による売上です。ただ、本格的に売買仲介に着手するのはこれからですから、今期以降はより存在感を高めていければと考えています。

 こういった機会を増やすためにも、長崎県全域をカバーする店舗網が必要です。現在、今夏開業の新店舗を含め、長崎市に5店舗、諫早市に2店舗、時津町に1店舗を展開していますが、今後は長崎県内の他エリアにも展開していく方針です。

 オーナーや入居者、業界のパートナー企業に対し、真っ当に誠実に向き合い、長期的に頼られる存在になれるよう、この11年半取り組んできました。より高いレベルで頼られるために、バックオフィスやシステムへの投資を中心とした組織強化も進めているところです。今後は、店舗展開や売買への本格参入を経て、より「人を集める流れ」をつくっていき、「はたらきたい不動産会社 長崎ナンバーワン」を目指していきます。

【永上 隼人】


<プロフィール>
佐野 雅俊

(さの・まさとし)
1982年、長崎県生まれ。大手不動産会社を経て、(株)ヘヤミセの代表取締役に就任した。

<COMPANY INFORMATION> 
代 表:佐野 雅俊
所在地:長崎市千歳町1-25
    HEYAMISE.BLD 2F
設 立:2012年3月
資本金:1,000万円
TEL:095-894-7881
URL:https://heyamise.co.jp

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