2024年05月07日( 火 )

台湾大手の台湾銀行が福岡に進出

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 台湾の大手商業銀行である台湾銀行が福岡市に進出する予定であることがわかった。金融庁に相当する台湾金融監督管理委員会がこのほど、同行が福岡での出先設置を日本の金融当局に申請することを許可したと発表した。

 台湾の銀行では玉山銀行が9月に福岡支店を開業しており、その後も相次いで台湾関連の銀行の九州への進出が報じられている。台新国際商業銀行は先日、福岡市に拠点を開設することへの承認を金融庁から得ており、来年上半期にも開設する予定だ。中国信託商業銀行は傘下の東京スター銀行の熊本オフィスを今月18日に熊本市に開設する。

 玉山銀行と台新国際商業銀行、中信銀行、台湾銀行の4行はいずれも以前から東京に支店を開設している。また、玉山銀行は22年から(株)九州フィナンシャルグループの(株)肥後銀行および(株)鹿児島銀行と、中信銀行を傘下に置く中国信託フィナンシャルホールディングは16年から(株)福岡銀行と、22年から(株)ふくおかフィナンシャルグループとそれぞれ業務提携をしている。

 大手の台湾銀行の進出により、関連の台湾企業の九州への進出が進むとともに、台湾の銀行間の競争も激しさを増しそうだ。

【茅野 雅弘】

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