三井不 東京・日本橋に国内最大&最高層木造ビル建設へ
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三井不動産(株)が東京都・日本橋で、国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビル(低層階など一部を鉄骨造とするハイブリッド構造)を建設する。11日に明らかにしたもので、地上18階建、高さ84m、延床面積約2万8,000m2となるプロジェクト。設計施工は(株)竹中工務店が担当し、国内初適用の木造・耐火技術を多数導入する。竣工は2026年を予定している。
プロジェクトは「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」と呼ばれ、4日に着工した。建設に用いられる国産木材(構造材、内装・仕上げ材)は1,100m3以上にのぼるとされるが、そのなかの一部は三井不動産グループが北海道に保有する森林からも調達する。一般的な鉄骨造のオフィスビルと比べ、建築時のCO2排出量を約30%削減することが期待されるという。
竹中工務店が開発し大臣認定を取得した耐火・木造技術などを導入し、主要な構造部材に木材を活用。具体的には、3時間耐火集成材「燃エンウッド」、鉄骨の耐火被覆に木材を用いる「KiPLUS TAIKA for CFT」「KiPLUS TAIKA for BEAM」、CLTを用いた耐震壁・制震壁などがある。
また、三井不動産と(株)日建設計で作成したマニュアルをベースに、不動産協会によって策定された「建設時GHG排出量算出マニュアル」を適用してCO2 排出量を把握する、初のオフィスビル物件となる。
環境配慮への取り組みとして、ZEB Ready認証やいきもの共生事業所認証(ABINC認証)の取得を目指し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入、建築廃材のアップサイクルなど、先進的な取り組みの実施も計画されている。
【田中 直輝】
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