2024年10月15日( 火 )

さまざまなステークホルダーとの関係を密にし、安定的な企業運営の継続目指す

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(株)朝日プラント

工事を担当した「セントラルパーク香椎照葉 壱番館~四番館」
工事を担当した「セントラルパーク香椎照葉 壱番館~四番館」

社員や協力事業者を「人財」として重視

 給排水衛生設備工事や空調設備工事において、地場を代表する企業である(株)朝日プラント。堅実な経営に定評のある同社だが、建設市場は今、資材価格や人件費の上昇で厳しい状況を迎えている。そんななか、4月1日に代表取締役に就任した平井耕一郎氏に今後に向けた抱負を聞いたところ、開口一番に述べたのが「人財」に関することだ。

(株)朝日プラント 平井耕一郎代表
平井耕一郎代表

    同社がこれまでに大手・地場ゼネコンや官公庁から安定的に受注を確保し、盤石な経営基盤を築いてきたのには、高い経験値や技術力をもつ社員の存在があればこそだ。人手不足が目立つ建設業界では珍しく、施工担当社員が20代から50代までバランス良く存在することが特徴だが、今後もこの状態を維持するために待遇改善を進めているという。

 具体的には1月から手当ての引き上げなどを盛り込んだ就業規則の改定を実施。さらに、若手を対象に「一級施工管理技士」の資格取得を促すため、取得費用の大部分を補助する制度も設けた。「これまでは個人負担で資格を取得していました。補助制度に加え手当ての金額を増加し、さらに負担を減らしました。ただ、自己負担分をある程度残し、取得へのモチベーションを高める工夫もしています。いずれにせよ、内部留保をうまく使い、人財の育成・確保に結びつける努力を行っているところです」(平井代表)。

 現在43社ある協力事業者についても人財と位置づけ、その関係を重視している。平井代表は「これまで年に1度行っていた研修旅行を、4月中旬にコロナ禍を経て5年ぶりに沖縄で実施しました。参加された方々が『楽しかった』と言ってくださるなど、改めて当社との関係を密にしていただく機会となりました」と語った。

 さらに、「当社の所在地周辺には企業があまり立地していません。そこで、今後は災害時に当社が中心となって、復旧活動などに関わることができるような仕組みづくりにも動く考えです」と、地域貢献の重要性についても述べた。地域を含めたさまざまなステークホルダーとのつながり、対話を重視する。そうした経営の姿勢は今後の朝日プラントの永続化に強く寄与するはずだ。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:平井耕一郎
所在地:福岡市城南区別府3-14-27
設 立:1959年12月
資本金:4,000万円
TEL:092-844-2511
URL:https://asahi-plant.com

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