福岡市、グローバル都市としての存在感を強化~『「第3極」の都市2025』

    (公財)福岡アジア都市研究所(URC)は21日、福岡市の国際的なポジションを多角的に分析した報告書『「第3極」の都市2025 – Global City Status』を発表した。同報告書は隔年で発行しているもので、福岡市と類似性をもつ国際都市8市(シアトル、バンクーバー、メルボルン、ミュンヘン、バルセロナ、ストックホルム、ヘルシンキ、釜山)との比較を通じて、福岡市の成長性と生活の質の向上を明らかにしようと試みている。

都市の成長:国際的な注目度と訪問者数の増加

 同報告書によれば、福岡市は「都市の成長」分野において、先進都市との差を縮小している。とくに、海外サイトでの地域名検索が51.4%増加し、訪問者数も国内で65.3%、海外で12.6%増加するなど、国際的な注目度が高まっている。

生活の質:コストパフォーマンスと安全性の高さ

 「生活の質」分野では、福岡市は9都市中で中位に位置し、シアトルやミュンヘンと同等の水準を維持している。とくに、外食費の低さや犯罪の少なさなど、生活コストの優位性と安全性の高さを評価する。

国際都市としての展望

 福岡市の国際的なランキングや、東アジア・東南アジアの同規模都市との比較も通して、今後、海外からの投資や観光客の増加が期待されるなか、福岡市の国際的なプレゼンスは一層高まるとの予想を示す。

 なお詳細なデータや図表を含む報告書の全文は、URC公式ウェブサイトにて公開されている。

【茅野雅弘】

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