エータイ、グロース市場に上場へ　永代供養墓サービスを展開

　23日、東京証券取引所は、永代供養墓募集代行などを手がける（株）エータイ（本社：東京都千代田区、樺山玄基代表）のグロース市場への新規上場を承認した。上場予定日は2025年6月26日で、証券コードは369A。主幹事は大和証券（株）。

　エータイは2004年に設立され、少子高齢化や墓守の不在といった社会問題に対応するかたちで、永代供養墓に特化したサービスを展開してきた。寺院と連携し、墓地の企画・建立から運営・販売支援までを一貫して行うのが特徴で、首都圏を中心に複数の提携寺院ネットワークを構築している。自社のコールセンターとウェブ集客力を活用し、見学予約や契約支援なども効率的に実施。従来の石材店を通じた販売とは異なるビジネスモデルで成長を遂げており、将来的には地方や海外展開も視野に入れる。

　今回の上場では、20万4,000株を公募、120万株を売り出すほか、オーバーアロットメントとして21万600株を予定している。公開価格の決定は6月18日、受渡日は6月26日となる。発行済株式総数は上場時点で420万4,000株、資本金は2,000万円。

　終活市場の拡大とともに、エータイのビジネスモデルには注目が集まっており、上場後の成長動向が注視される。

【寺村朋輝】