日本郵便 料金値上げも郵便事業630億円の赤字、3期連続赤字

 日本郵政(株)グループの日本郵便(株)は29日、2024年度(24年4月~25年3月)の郵便事業収支を発表した。売上高に相当する営業収益は1兆2,599億円(前年度比5.9%増)、営業損益は630億円の赤字(23年度は896億円の赤字)と、引き続き大幅赤字を計上した。赤字は3期連続。

 24年10月の料金値上げ効果などにより、収益は増えたものの、人件費、集配運送委託費などのコストが増加、赤字を埋めるには至っていない。

 なお、荷物を合わせた郵便・物流事業セグメントでは、営業収益は2兆808億円(前年度比5.3%増)、営業損益は383億円の赤字(23年度は688億円の赤字)、2期連続の赤字となっており、荷物は黒字を計上しているものの、郵便が赤字という状況だ。

【茅野雅弘】

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