「ガザに食料を」福岡パレスチナの会やガザ出身者ら福岡・天神でデモ

 イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘は2023年10月7日に勃発し、25年10月7日で発生から2年を迎えた。ガザでの戦禍は、6万6,000人以上にのぼる。多くの市民、とくに子どもたちがイスラエル軍の攻撃や飢餓により犠牲となっている。

 こうした状況に対し、市民団体「福岡パレスチナの会」(吉田登志夫代表)は11日、福岡・天神でパレスチナの自由と速やかな停戦などを訴え、デモ行進を行った。

 デモに先立ち、警固公園で行われた集会では、ガザ出身者や趣旨に賛同する議員、支援者らよりパレスチナの解放と支援を求める訴えを行った。

集会で訴えるエルジャマル氏
集会で訴えるエルジャマル氏

    ガザ出身で九州大学総合理工学研究院教授のオサマ・エルジャマル氏は、アメリカや中東諸国の仲介で和平交渉が進む状況に触れつつ、パレスチナの平和を訴えた。

平和の大切さを訴える奥田参議院議員
平和の大切さを訴える奥田参議院議員

    政治関係では、立憲民主党県連代表の稲富修二衆議院議員からメッセージが寄せられたほか、日本共産党の田村貴昭衆議院議員、れいわ新選組の奥田ふみよ参議院議員、社民党の松崎ゆり子大野城市議、三島たかゆき宗像市議が連帯を表明した。

 なお福岡県内の地方議会においても、大野城市議会が昨年6月議会で「ガザ地区における即時停戦と人道的支援を強く求める決議」を全会一致で可決している。

左:デモ行進する吉田代表/右:パレスチナ国旗を手に練り歩く参加者
左:デモ行進する吉田代表
右:パレスチナ国旗を手に練り歩く参加者

 集会後、パレスチナの会のメンバーや支援者ら約200人は、満足な食事も与えられず苦しむ子どもたちを思い、パレスチナの国旗やプラカードを掲げ、鍋やフライパンを打ち鳴らしながら「ガザに食料を」「パレスチナに自由を」などシュプレヒコールを行いながら、行進した。

【近藤将勝】

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