福岡県が県内中小企業対象にした 脱炭素経営応援の無料プログラムを開始

 福岡県は、県内中小企業による脱炭素経営の導入を促進するため、「福岡県 脱炭素経営 はじめの一歩。応援プログラム」を開始する。委託先であるe-dash(株)(東京都港区)が①「温室効果ガス排出量の算定」、②「温室効果ガス排出量の削減目標の設定」を無料で支援するほか、③「脱炭素経営計画の策定」への補助を実施するというもの。無料セミナー「はじめの一歩。応援セミナー」も開催する。

支援のスキーム
支援のスキーム

 応援プログラムは具体的には、①については300社を対象に、排出量の算定を無料で支援。②については55社を対象に、国際認証(SBT認定)に準拠した排出量の削減目標の設定を無料で支援するものとなっている。③については、県内中小企業を対象に省エネ・再エネ設備の導入など温室効果ガスの削減計画策定に要する費用(コンサルタント、診断、分析に要する経費)を補助する。補助上限額は100万円(補助率2分の1)としている。

 支援申込方法は①②については、オンライン説明会、または個別相談に参加したうえで申込む。③については、県庁の「脱炭素経営 はじめの一歩。応援プログラム」専用サイトで補助要件などを確認のうえ、福岡県環境部環境保全課(地球温暖化対策係、092-643-3356、chikyu@pref.fukuoka.lg.jp)に問い合わせる。

 応援セミナーは10月28日、11月14日、いずれも午後1時半~3時半に同じ内容で開催される。気象予報士兼アナウンサーの井田寛子氏や、e-dashの関係者による講演などが予定されている。対面・オンラインのハイブリッド開催となっている。

【田中直輝】


<INFORMATION>
「脱炭素経営 はじめの一歩。応援セミナー」

〔日時〕
第1回:10月28日(火)午後1時半~3時半
第2回:11月14日(金)午後1時半~3時半
〔会場〕
JR博多シティ9F中会議室
(福岡市博多区博多駅中央街1-1)
〔講演内容〕
・「昨今の異常気象や福岡県の気候変動からみる脱炭素の重要性」
 (井田寛子氏)
・「今、中小企業が脱炭素経営に取り組む必要性について」
 ((一社)九州環境管理協会)
・「事例から学ぶ!生き残る企業の脱炭素アクション」
 (e-dash(株))
・「脱炭素社会の実現に向けた福岡県の施策について」
 (福岡県環境保全課)
〔参加申込期限〕
第1回=10月24日(金)、第2回=11月12日(水)
〔申込方法〕
県庁ホームページ「応援セミナー」専用サイトより

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