Misumi、26年3月期中間決算は減収増益

 12日、(株)Misumi(鹿児島市、平田慶介代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は288億4,900万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は1億2,100万円(同210.7%増)、経常利益は3億1,000万円(同8.1%増)、四半期純利益は1億7,000万円(同60.0%減)で、減収と営業増益となった。

 決算要因としては、主力のエネルギー事業で石油製品やLPガスの販売数量が減少したものの、採算販売の徹底や油外商品の収益改善などにより利益率が向上したことが挙げられる。エネルギー部門では、販促アプリ活用やイベント開催による顧客囲い込みを進め、研修会による営業スキル向上を図った結果、セグメント売上高は215億4,100万円(同2.6%減)となったが、セグメント利益は2億400万円(同20.5%増)と改善した。ライフスタイル部門では、アニメ化作品を中心としたコミック売上の底上げやSNS活用による集客強化、オプシアミスミでのイベント開催などにより、セグメント売上高は36億6,600万円(同2.9%増)、セグメント利益は8,300万円(同230.7%増)と大幅に伸びた。フード&ビバレッジ部門では、主力のKFCで店舗改装とロス削減を進め、2025年6月に延岡店を新規開店したが、経費増によりセグメント利益は2億4,700万円(同5.6%減)にとどまった。

 通期(26年3月期)の業績予想については、売上高649億9,800万円(前期比4.2%増)、営業利益8億8,600万円(同9.7%増)、経常利益12億5,200万円(同6.7%減)、当期純利益6億2,800万円(同39.4%減)で、増収と営業増益も経常・最終減益を見込んでいる。

【寺村朋輝】

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