観光庁、IR整備地域申請を27年に受け付け 高島福岡市長「検討していない」

 観光庁は17日、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の整備地域の追加申請を2027年に受け付ける方針を明らかにした。IR整備法(特定複合観光施設区域整備法)によると、IRは最大3カ所認めるとされ、現在認定されているのは大阪・夢洲地区の整備計画の1カ所のみ。観光庁は27年5月6日~11月5日の期間に申請を受け付ける。

 高島宗一郎福岡市長は22日の記者会見において記者から質問を受け、IRによって得られた収益をまちづくりの財源にしていくこと自体は一定の意味があるものだと思うとしつつ、「福岡市でするかというと、一度たりとも検討もしていないし、今後もする考えがない」と述べた。また、過去にJR博多駅と博多港を結ぶ「ロープウエー構想」が市議会で反対にあったことを引き合いに出し、IRに手を挙げることはなかなか賛同を得られないのではと述べた。

【茅野雅弘】

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