2024年03月28日( 木 )

【2016展望】Game Changer=古賀氏の擁立へ~大久保勉参議院議員(4)

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民主党 参議院議員 大久保 勉 氏

民主党福岡のチェンジの象徴

 ――ここでいう「Game Changer」とは、民主党のなかで、新しい視点や先見性を持ち、これまでの状況を覆してしまう可能性を持った存在ということですね。

大久保議員(左)と古賀之士氏(右)<

大久保議員(左)と古賀之士氏(右)

 大久保 はい。民主党の凋落に対して、新しいピッチャーを投入するとか、新しいストライカーを投入することで、ゲームを抜本的に変える必要があるから、そのために古賀さんに来てもらったという話です。古賀さんを筆頭にすることによって、九州どころか、全国の民主党選挙に波及する可能性があります。この話を、岡田代表に提案し、代表を通じて枝野幹事長、玄葉選対委員長の三役で協議がなされ、私の立候補辞退も含めて承認されました。その後、根回しをするなかでどこからか漏れてしまい、唐突な印象を与えてしまいましたが、実は、周到に計算、準備をしてやったことなんですよ。

 ――古賀さんが背負うものは大きい、ということですね。

 大久保 古賀さんは象徴です。たとえば、日産自動車は、カルロスゴーンを迎えて力強い会社に生まれ変わりましたが、まず、カルロスゴーンを引っ張ってきた人もいるし、また、彼がやったことは、日産の労働組合、若手社員、役員などがやりたがっていたことなんです。しかし、いろいろなしがらみでできなかった。
 選挙でも、新しい候補者なら、これまでの問題点や膿を全部出して、新しいかたちで臨むことができます。そういう意味で、古賀さんは象徴であり、変革ができるのはおそらく民主党の幹部、地方議員もしくは支部長です。

 ――大久保議員と古賀さんは、先輩後輩の関係と聞きました。

 大久保 (古賀さんは)明善高校の1つ上の先輩ですが、お互い家が久留米でして、親不孝通りの予備校に一緒に通っていました。彼が二浪、私が一浪で、朝6時台に西鉄の特急に乗り、午前7時に西鉄の天神に着き、予備校に行って勉強した仲です。一番苦しいときに一緒に勉強して、お互いに志望校に合格した。それ以来の付き合いです。

 ――大久保議員は2期12年の任期のなかで、民主党の栄枯盛衰を見てこられた。今までを振り返り、今後、民主党はどのような役割を求められると思いますか。

 大久保 まず、自民党の暴走に対して、代替可能な勢力が必要です。安倍政権が暴走したのではなく、暴走させた野党がだらしないという話です。暴走を防ぐためには、民主党が変わらないといけないから、覚悟を決めて自分の選挙区で行ったということです。岡田代表も議論をしましたが、民主党の解党論には、私は反対です。岡田代表も反対です。というのは、看板を変えるときは解党して変わるものではなく、本質的に変わらなければならない。企業だと会社更生法です。過去のやり方を全部変えなきゃいけません。トップも交代する覚悟が必要です。

(つづく)
【聞き手・構成:山下 康太、文:川元 浩明】

 
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(5・終)

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