永守氏、ニデック名誉会長を辞任 不適切会計疑惑の第三者委報告を前に

 ニデック(株)(本社:京都市南区)の創業者である永守重信名誉会長が2月26日付で辞任することが分かった。同氏は2025年12月に代表取締役グローバルグループ代表を辞任しており、これに続く退任となる。

 ニデックをめぐっては、25年9月に不適切会計の可能性があると発表。本社やグループ会社の経営陣が関与または認識したうえで不適切な処理に関わったと解釈する余地のある資料が確認されたとして、第三者委員会が調査を進めている。調査結果は2月末にも提出される見通しで永守氏を含む経営陣の関与が焦点となっているが、調査結果を前にしての辞任となった。

 永守氏は1973年、日本電産(現・ニデック)を創業。約50年にわたり代表取締役を務め、モーター事業を中核に世界的企業へと成長させた立役者だ。25年12月の代表権返上後は名誉会長に就いていた。

 創業者の退任は、ガバナンス体制の再構築と信頼回復を優先する姿勢を明確にする意味合いをもつと思われるが、調査結果次第では経営責任の所在が改めて問われる可能性もある。第三者委の報告内容と、それを受けた同社の対応が今後の焦点となる。

【寺村朋輝】

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