JR九州、26年3月期は売上高5,000億円突破 運賃改定や不動産好調で営業利益25%増
11日、九州旅客鉄道(株)(福岡市博多区、古宮洋二代表)は2026年3月期連結決算を発表した。それによると、売上高は5,003億9,300万円(前期比10.1%増)、営業利益は740億4,000万円(同25.5%増)、経常利益は740億3,200万円(同24.3%増)でいずれも過去最高を更新、当期純利益は454億6,800万円(同4.1%増)となった。
個人消費の持ち直しやインバウンド需要の回復を背景に、鉄道、不動産、ホテルなど主要事業が堅調に推移した。営業利益率は14.8%となり、前期の13.0%から改善した。
セグメント別に見ると、運輸サービスグループでは、消費税増税時を除き29年ぶりとなる運賃・料金改定を実施したことなどにより、営業収益は1,906億6,800万円(前期比12.6%増)、営業利益は239億7,600万円(同96.7%増)と大幅な増益となった。
不動産・ホテルグループでは、JR博多シティを中心に駅ビルテナント売上が堅調に推移したほか、オフィスビルや物流施設への投資を実施。不動産販売では「MJR熊本ゲートタワー」「MJR鹿児島中央駅前 ザ・ガーデン」などの引き渡しが寄与した。ホテル事業もインバウンド需要を追い風に安定稼働が続いた。営業収益は1,566億9,400万円(前期比9.3%増)、営業利益は344億300万円(同9.3%増)となった。
流通・外食グループでは、コンビニ新規出店やリニューアルを進めたほか、JR九州フードサービス(株)が(株)スープストックトーキョーとフランチャイズ契約を締結し、福岡県内4店舗の運営を開始した。営業収益は718億1,000万円(前期比7.1%増)、営業利益は38億7,300万円(同11.2%増)となった。
建設グループでは、北海道新幹線関連工事など官公庁案件や民間工事の受注拡大を進めたほか、明治建設(株)および(株)昭和テックスを連結子会社化。営業収益は1,110億8,700万円(前期比10.4%増)、営業利益は77億4,000万円(同5.2%増)となった。
財務面では、総資産は1兆2,224億3,000万円となり、有形固定資産の増加などで前期末比819億円増加した。一方、負債は社債増加などにより7,275億6,000万円となった。純資産は利益剰余金増加を背景に4,948億7,000万円となり、自己資本比率は40.4%となった。
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローは728億5,300万円のプラスだった一方、投資活動によるキャッシュ・フローは871億3,000万円のマイナスとなった。設備投資や不動産投資が継続したことが背景にある。
27年3月期の業績予想は、売上高5,205億円(前期比4.0%増)、営業利益750億円(同1.3%増)、経常利益709億円(同4.2%減)、当期純利益516億円(同13.5%増)を見込む。なお、中東情勢の緊迫化による原油価格上昇やエネルギー供給不安については、現時点で合理的な算定が困難として業績予想には織り込んでいない。
【寺村朋輝】








